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藤崎京之介怪異譚
last case.「永遠の想い」
T 4.13.AM10:14
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。悪魔と契約した者としてな。」
「それって…一族を守るためってことでか?」
「そうだ。先に出た初代トービアスは、一族の掟を厳格に定めていて、一度でも一族の名に傷を付けた者を容赦しなかった。その掟は代々守られてきたため、ゴッドフリートは妻を一族の霊廟へと葬れなかったのだ。だが、妻への負い目もあるため、小さいながらも教会を建てて葬ったのだ。恐れ…というよりは、自らを恥じてのことだったのかも知れんな。」
 そう感慨深げに宣仁叔父が言うと、奏夜はもう口を開かなかった。
 様々なものが拗れている…奏夜もそう思っているはずだ。その拗れた糸を何とか解いてゆくよりほか、この事件を解決する方法はないだろう。
 それらを解明するには、未だ多くの時が必要だった。




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