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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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「そういやぁ、ソレイユよぉ」
「んー?」
「お前何?彼女と待ち合わせでもしてんの?」
「また、行き成りだな……」
呆れたようにソレイユが言った。ちなみにダッシュしながらの会話であることを、前提に言っておく。

「いやいや、普通に行くにしちゃ嫌に頑張ってるっぽいじゃねぇか」
「別に其処まで必死になってるつもりは無いんだけどな……まぁ、天の声(笑)に良いように負けるのが癪なのもあるし……それに、流石にこれ以上遅刻するのは個人的に困るのもある」
「あ、やっぱ彼女か」
「やけに探るな……まぁ、そうだよ」
あっさりと認めたソレイユに、リョウはクックッと含み笑いを漏らす。

「……なんだよ」
「いやぁ、最近の若者ってのは盛んだよなぁ、と思ってなぁ……お前十五?」
「はぁ……十六だ」
「ありゃ、はずれか」
言いながら、どう言う訳かリョウは楽しそうだ。笑いながらのんびりと言った。

「しっかし、なら確かに遅刻出来ねぇな……」
「まぁ、な。時間的に次のは急がないとな……所で」
「ん?」
「リョウはどうなんだ?そっちだって、待ち合わせの相手は彼女じゃないのか?」
ソレイユの問いに、リョウは軽く首を傾げた。

「彼女?アイツが?」
「ん?違うのか?」
「違うぞ?幼馴染っつーのか?まぁ、付き合いの長いダチだな」
「……ふーん」
何となく……少し、いやかなり疑問が残ったが、それ以上は追及しなかった。

「で?どんな子だ?そのソレイユ君の彼女ってのは」
「そこまで聞くのか……」
「まぁ、良いじゃねぇか。男なら、彼女自慢の一つでもしてみろ!」
「おいおい……どういう基準だよ、それ」
「細かい事気にすんなって」
「大雑把過ぎだろ……」
呆れたように言ったソレイユに、リョウは苦笑する。とはいっても、元来ソレイユはそうそう恋愛についてなど語らない人間だ。言う時はストレートな事が多いが……

「まぁ、一般的に言う所の、優等生タイプって奴だな……」
「へぇ、委員長みたいな?」
「そうだな」
いや、まぁ付き合って見ると実際にはそうでも無かったと言うか、あくまでそれらの印象は表向きだったのだが……

「そりゃまた。引っ張られるタイプだったのか?お前、意外だな」
「いやぁ……どっちが引っ張るって訳じゃないぞ?」
「ん?」
ソレイユの答えに、リョウが尋ねるように首をかしげる。

「そう言うのとは少し違うんだよな……あくまでも対等な関係だし、そうありたいんだよ」
「ふぅん……そりゃまた、理想的だなぁ」
感心したように言ったリョウに、今度はソレイユが首をかしげる。

「そうか?」
「そうだろ。傾きが出来ちまうのは普通は人間同士ならしょうがねェもんさ。それが彼氏彼女でもな。まぁそれが無いのは理想的なんだろう
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