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Blue Rose
第六話 声も身体もその四
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「煙草は絶対に吸わないね」
「むしろ嫌いな方か」
「全然興味ないよ」
「そこら辺は流石お医者さんか」
「お医者さんでも吸う人は吸うらしいよ」
「そんなものか」
「スポーツ選手や歌手の人でもね」 
 こうした激しく身体を動かす人達や肺を使う人達でもというのだ。
「何でもね」
「スポーツ選手が煙草な」
「よくないと思う?」
「息が続かないっていうからな」
 煙草を吸っているとだ、龍馬も言う。
「よくないだろ」
「僕もそう思うけれどね」
「大酒飲みのスポーツ選手はいるな」
「うん、野球選手でも力士さんでもね」
「特に力士の人そうしたイメージあるな」
「よく優勝した祝賀会とかで飲んでるよね」
「身体も大きいしな」
「僕もそうしたイメージあるよ」 
 力士はかなり酒を飲むというそれがというのだ。
「あの人達についてはね」
「実際どうか知らないけれどな」
「そんなイメージあるよね」
「どうもな」
「確かにそうした人達もお酒飲むけれど」
「煙草はな」
「やっぱりね」
 どうしてもという口調でだ、優花も言う。
「僕も身体にはよくないと思うよ」
「全くだな」
「本当にね」
「それで優子さんがお酒を今は飲まないで、か」
「僕に旅行に行こうって言ってきたんだ」
「旅行か」
「旅行でないかも知れないけれど」
 とにかくというのだ。
「一緒に何処かに行こうって言ってきたんだ」
「姉弟二人だけでか」
「うん、そうなんだ」
「何かあるな」
 ここまで聞いてだ、龍馬は優花に考える顔で言った。
「それは」
「龍馬もそう思う?」
「お酒飲むの止めてだよな」
「そう言ってきたんだ」
「しかも優子さん最近お寺や神社に参拝してるんだよな」
「天理教とかキリスト教の教会にも行ってね」
「それはやっぱりな」
 龍馬は優花の言葉に頷きつつだ、彼に話した。
「お酒のことと関係あるな」
「どうして姉さんが最近毎日飲んでいたか」
「そのこととな」
「やっぱりそうなんだね」
「さもないとな」
「姉さんもそこまで飲まなかったしね」
「お寺や神社も参拝しないしな」
 最初からというのだ。
「それにだよ」
「僕に何処か行こうなんて言わないから」
「何かあるな、けれどな」
「けれど?」
「優子さんならな」
 龍馬は彼が知る優子の姿からだ、優花に話した。
「大丈夫だよ」
「姉さんならだね」
「絶対に御前の傍にいてくれるさ」
「何があってもだね」
「優子さんが御前を見捨てたことないだろ」
「うん、一度もね」
 優花も龍馬の今の言葉にすぐに頷いた。
「そんなことはなかったよ」
「そうだろ、あの人はな」
「僕の姉さんでだね」
「ずっと御前と一緒にいてくれる人なんだよ」
「姉さんだ
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