暁 〜小説投稿サイト〜
不定期短編小説 《リア充爆ぜろぃ》
《嘘をついても良い日》
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4月1日。今日はエイプリルフール。簡単に言うと、嘘をついて良い日である。

世間ではここぞとばかり嘘を言いまくる人で溢れ変える。

「嘘をついたら泥棒の始まりってばっちゃんが言ってた。」

そんなことはお構い無しだ。世の中にオオカミ少年がごった返す。


そんな日のこと.........

俺は女の子と一緒に街中を歩いていた。だがしかし勘違いするな我が同士(非リア)たちよ。この子は彼女じゃあない。俺とこの子はただのクラスメイトで学級委員という関係だ。それ以上でもそれ以下でもない。

実は今日は二人っきりで買い物にきたのだ。おっと、同士よ。まだグレネードのピンを抜くのは早いぞ?ちゃんと理由を聞きたまえ。

4月1日というのはエイプリルフールという大きなイベントに隠れて、学生にとっては少し小さいがイベントがあるのだ。
それは『学校の先生の異動が新聞に張り出される』というものだ。

前年度、俺たちの担任をした先生は長くお世話になった先生でもある。今年は俺たちの地域の基準でいうとその先生が丁度異動するかどうかという年であったのだ。

俺たちは先生が異動する前にプレゼントを何かしようという話になった。しかし、異動しない可能性も捨てきれなかったため、新聞に張り出され、それを見て確認を取った上で学級委員である俺たちが皆が出し合ったお金を預かり、こうして買い物にきたのだ。

わかったら、その肩にかついでいるロケットランチャーを置こうか。我が同士たち。


「.....まさか本当に先生が異動しちゃうなんてね。分かってたことだけど少し希望を持ってただけに悲しいな。」


おっと、女の子にロクに話かけられたことないDT諸君よ。まだ、《リア充 呪い 呪文》でGoogle先生に聞くのは早い。俺もこんなことめったに無いんだ。多分二人っきりだから何か話さないと場が持たないと気を使ってくれたのだ。

まぁ、俺もシカトするわけにはいかないので会話をさせてもらう。諸君よ、後ろから狙うんじゃぁないよ?


「ん、あぁそうだな。あの先生には世話になったからな。やっぱり寂しくなるな」


ここで噛んだりする俺じゃない。変なヘマはしないぜ。おっと、だからといってお前らを裏切る俺じゃないから安心しろ。だから皆で金を出しあってゴルゴを雇おうとするな。

「へー、君でも寂しいとか思うんだね。」

んん?ソイツはどういう意味だ。俺ってそんな冷たいやつって思われてたの?

「あ、冷たいとかそういう風な意味合いじゃなくて、クールだとか多少のことには動じない人なのかと思ってたんだよ。」

落ち着けお前ら。コイツはクールを少し間違えて理解してるだけなんだ。確かにクールってのはカッコいいという意味だが、コイツは冷静と勘違いしてるん
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