暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第226話 森の家
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〜2026年 1月6日 新生アインクラッド第22層〜




 もう時刻はALO内では夜。

 月明かりに照らされた空からは、しんしんと 雪が降り注いでいた。つい数分前までは 雪の勢いもそれなりに強く、視界も悪かったんだけど もう 落ち着きを取り戻し 雪に彩られた、鮮やかな森や湖畔が目に映る。

 それを見て楽しむのもよかったのでけれど、生憎今は違う。

 ひとりひとりに、しなければならない事が多くある為だ。
 それは、勿論《冬休みの宿題》である。学生であれば誰もが通る道であり、それなりに共通して思うのは、誰もが先延ばしにしてしまいそうになる、と言う所だろう。

 難しい顔をして、課題とにらめっこしたり、集中して 本を読んでいたり、そして……

「ぅ……ぅん………」

 当然ながら、眠たそうに うつらうつら、とさせている者もいたり、だ。

 因みにもう今にも落ちそうなのが シリカだった。大きめのソファに腰を下ろし、宿題をしていた。アスナとレイナの間の間に座っていたシリカだったが、次第に限界が来たのか、アスナの肩に ぽふっ と頭を預けた。

 そんな愛らしい姿を眺めるのも一興だと、癒しだと思えるのだが、今こちらの世界で眠るのはあまり宜しくはない。 ふふっ と笑顔を見せるレイナとアスナ。

「こーら、今寝ちゃうと 夜、眠れなくなっちゃうよ?」
「ん、ん………〜」
「あはは」

 今にも意識シャット、寝落ちをしかけたシリカの耳を指先で突き、何とか回避をさせた。
 シリカの姿は この世界では猫である為、耳を刺激されるのがやっぱり効果的なのだろうか、ぴこぴこ と三角耳を動かしつつ、何とか閉じかけた瞼を少し開ける事が出来た。

「冬休みも後3日だし、宿題、頑張らないと」
「そーだよ、シリカちゃん。シノンさんは もう 帰省前に終わらせた〜って言ってたしね? やっぱり すっきりして、登校日を迎えようよ」

 アスナとレイナの2人に諭されて、シリカは 寝ぼけた頭ではあるものの、しっかりと意識を保とうとした。両手をいっぱいに広げて大欠伸。猫らしい八重歯が見えるのも非常に愛らしい。

「ね、眠いですぅ……」

 でもまだ、眠気には中々完全勝利とはいかない様だ。それを見たアスナは軽く笑った。
 
 それにしても、アスナやレイナは シリカを含む、猫妖精族(ケットシー)の知り合いは、皆この《アスナとキリトの家》に来ると、眠ってしまうことがよくあるので、ひょっとしてそういう種族的特性でもあるのだろうか? と少なからず疑ってしまう。

 だが、それもまだ妖しい。

 この家から、数10m離れた場所に、《レイナとリュウキの家》もあって、変わりばんこで勉強会なり、お楽しみ会なり、作戦会議な
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