暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―1枚を賭ける攻防―
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
スでもあった。いつ頃かデュエルする機会を失ってしまっていた、十代との大舞台でのデュエルに。

「ああ……そうするしかないみたいだな」

 対する十代はあまり気乗りしないようではあったが、一応は明日香と同様にデュエルディスクを構えた。そもそもこの大会に出たのも、トメさんに誘われたからとのことで、本人はあまり乗り気ではないようだった。

「…………」

 昔の十代ならば信じられないようなその態度が、異世界での経験によるものだとするならば。明日香は責任を感じざるを得なかった――そもそも十代たちが異世界に行ったのは、異世界に取り残された自分や遊矢、ヨハンを助けるためだったからだ。そして最初に力尽き、異なる異世界に飛ばされたのは明日香――これは本人のエゴなのかもしれないが、異世界における出来事の一端は自分にある。明日香はそう考えていた。

「ええ。楽しいデュエルをしましょう」

 ならば明日香に出来ることは、遊矢と十代に昔の気持ちを思いだしてもらうこと。図らずも遊矢には成功していたが、十代とのデュエルはまさに僥倖だった。明日香はかつて、十代が口癖のように言っていた言葉を紡ぎ、どちらもデュエルの準備を完了する。

 ただ、十代がそれに応えることはなく――

『デュエル!』

明日香LP4000
十代LP4000

「私の先攻」

 デュエルディスクが指し示した先攻は明日香。五枚のカードを眺めると、まずはモンスターを召喚する。

「私は《エトワール・サイバー》を召喚!」

 明日香の多用するサイバー・ガールの一種。普段は融合素材としての使用が主だが、今回は先陣を切る役割として召喚された。

「さらにカードを二枚伏せ、ターンエンド!」

「オレのターン、ドロー!」

 低攻撃力モンスターを攻撃表示で召喚し、それを守るようにリバースカードが二枚。罠であることをを隠す気もない、誘っているかのような明日香のフィールドに、十代は迷わず一枚のカードを選択する。

「オレは《E・HERO ワイルドマン》を召喚!」

 対するはE・HEROの一員であるワイルドマン。通常モンスターも多いヒーローの中で、ワイルドマンは全カードの中でも特異な効果を持っていた。

「どんな罠があろうが、ワイルドマンは罠の効果を受けない! ワイルドマンで攻撃だ、ワイルド・スラッシュ!」

「っ……!」

明日香LP4000→3700

 ワイルドマンが振りかぶった斧剣に対し、明日香は何のカードを発動することなく、《エトワール・サイバー》は斬り裂かれてしまう。最初のターンは明日香が軽いダメージを受け、まずは十代の優勢という結果に終わった。

「カードを一枚伏せ、ターンエンド!」

「……私のターン、ドロー!」

 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ