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巨人を尊敬する少女
第三話 守りたくなる存在

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ーリヴァイ兵長SIDEー

「それで、今日の訓練は何をするんだ?」
「はい!今日はこれを付けてみようかと思います!」

そう言ってこいつは、ばかでけぇ輪っかを見せてきた。
…なんだこれ?何に使うつもりなんだ?

「…何に使うんだ?」
「足に装着するんです!装着した状態で、今日は移動してみようかと♪」

俺が聞くと、こいつはとんでもねぇことをいいやがった…
待て待て、こんなでけぇものを足に装着するだと?しかも移動する?
仮にも女なんだぞ?無理だろ…

「実は今、これより小さいものを装着しているんですが…どうも手ごたえがなくて(汗)」
「…は?」
「それで急遽大きめのを装着することにしたんです!あ、小さいほうつけてみますか?」

そう提案され、俺はつけてみることにした。
小さいもの…って言ってたよな?
結構重いぞ!これは装着以前の問題だな…

「おい…結構重いじゃねぇか…」
「え?そうですか?二個ずつ付けてたんですけど…軽いですよ?」
「こんなくそみてぇに重いものを、二個も付けられるか!足もってかれるぞ!」
「そうですかねぇ…流石に大きめは少し重いですね〜」
「小さめも十分重いだろうが…どんな体してんだよ…」

こんなの俺でも付けたことねぇぞ…一体どこから入手してやがるんだ…
このままでは釈然としないから、とりあえず小さいのを足に装着したままにする。
足をあげようとしたが、びくともしねぇ…

「兵長〜大丈夫ですか?顔色悪いですよ?」

こいつに心配されるようになるとはな…情けねぇ…
本当なら、俺がこいつを守らねぇといけねぇのに…
こいつの努力は認めてる。これは俺だけじゃねぇはずだ。
だが俺はそれ以上にこいつが心配になる。こいつは努力を惜しまない。
自分の限界までやろうとする…だから余計に心配だ。

「あぁ…何とかな。」
「あんまり無理はしないでくださいね?」
「それは俺のセリフだ。お前こそ、あんま無理すんなよ?」
「…?無理してないですよ〜?」

チッ…無自覚か…まぁいい。お前に何かあったら、俺が守ってやる。
お前は人類の…俺の希望だ。何が何でも、守ってやる。
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