暁 〜小説投稿サイト〜
詩集「棘」
Passacaglia

[8]前話 [2]次話


この想いはきっと重すぎて
いつか時の狭間へと沈み…

香る春…時に冬が舞い戻り
少しずつ移ろいゆく日常
途惑いに恋…夢のありしや?
問う声も虚し 夕の帳…

僅かな希望に縋ることは罪?
甘い言葉は悪魔の囁き
押し寄せる恋しさ…抗えず

どこまでも続く夕暮れの紅…
淋しさまでも塗り込めて
僕を何処かへと誘って…


淡き夢…日々に悩む現実は
坦々と蝕まれてゆくだけ
祈りし光…絶望の淵
伸ばした腕さえ 闇に呑まれ…

愛したからこそ知る人の孤独
求めたものは触れることもなく
夢幻の彼方へ…消えゆく

苦痛に歪んだ心の形
元に戻らず罅割れて
静かな狂気を繰り返し…


世界に見捨てられたような感覚…
いずれ訪れる終わりへと
僕の魂(ココロ)を誘うように…

この想いはきっと重すぎて
いつか時の狭間へと沈み…

君への恋慕(オモイ)…棄てられず…




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ