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ドリトル先生北海道に行く
第三幕その十一
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「先生達もどうかな」
「僕達も?」
「これから僕と執事と一緒に旅行しない?」
 北海道をというのです。
「ルートも日時も一緒だしね」
「いいのかな」
「いいよ、僕達の間じゃない」
 微笑んで言うのでした。
「だからね」
「それでなんだね」
「僕が借り切ってる車両の中に入ってね」
 そしてというのです。
「一緒に小樽に行こう」
「そしてそれからも」
「うん、一緒に行こうね」
「うわ、流石王子だね」
 チーチーは王子のそのお言葉に驚いて言います。
「太っ腹だね」
「そうかな」
「そうだよ、凄いよ」
 ダブダブも言います。
「一緒に行こうなんてね」
「車で行こうと思ってたけれど」
 トートーは移動手段のことをお話します。
「電車ならすぐね」
「そうだね、車よりもずっとね」
 ジップはトートーの言葉に頷きます。
「電車は速いしね」
「速く着いた分遊べるわよ」
 ポリネシアはこのことを指摘しました。
「小樽でね」
「小樽も街が奇麗みたいだし」
 ここでこう言ったのはホワイティでした。
「じっくり見たいね」
「うん、どんな街なのかね」
 老馬も続きます。
「心ゆくまでね」
「王子の心使いはね」
「本当に有り難いわね」
 チープサイドの家族は王子の提案に乗り気です。
「それじゃあね」
「ご好意を受け取るべきかしら」
「うん、八条運送に頼んでも」
「果たして受けてくれるかどうか」
 オシツオサレツはその現実を指摘しました。
「お金もかかるし」
「それも高いんじゃ」
「そう、色々な条件を見比べるとね」
 王子がここでまた言います。
「僕と一緒に行った方がいいと思うよ」
「それじゃあ」
「うん、一緒に行こうね」
 王子はトミーに微笑んで応えました。
「これからはね」
「いつも悪いね」
「だからそんな言葉はいいんだよ」
 こうも返した王子でした、微笑んだまま。
「だって僕達の仲じゃない」
「それでなんだ」
「うん、行こうね」
「これも先生の幸運だよね」
「そう、考えてみたら」
「こうした時にこそ生きる」
「その幸運が」
 まさにというのです。
「先生の徳がね」
「それが生きてるね」
「やっぱり先生の人徳って凄いね」
「こうした時に生きるから」
「いつもね」
「先生にはやっぱり徳があるんだね」
 トミーもしみじみとして言います。
「いつも神様が幸運を授けてくれるから」
「少なくとも僕は先生が大好きだし」
 王子はトミーの言葉を受けて言いました。
「助けさせてもらうことにやぶさかではないよ」
「そうした人が沢山いることが」
 まさにとも言うトミーでした。
「先生の徳だよ」
「皆に愛されて好かれる」
「そうした人だから」
「素
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