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おぢばにおかえり
第二十四話 出会いその九
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きます。
「いきなり強引にねえ」
「意外意外」
「何のことよ」
 皆の言っていることがわからないで聞き返しました。何で教室に入ったらいきなりなんでしょうか。けれど皆は私を囃し立てる感じです、相変わらず。
「だから。デートに誘うなんてねえ」
「しかも新入生の男の子よね」
「この年下キラー」
「やっぱりそうだって思ってたのよ、ちっちは」
「そうそう、年下狙いよね」
「ひょっとしてあれ?」
 ここまで話を聞いてやっとわかりました。
「あの子をクラスに案内したこと?」
「そうよ。理由はそれで実際は」
「やるじゃない、案外」
「案外もこんなのもないわよ」
 そのことを言われていることはわかりましたがだからといってその通りではありません。デートどころか手のかかる子を案内しただけなのに。どうしてそうなるんでしょうか。
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