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俺と一色の御近所付き合い
プロローグ 一色いろはの勘違い
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八幡「だるい……やっぱ働きたくねぇ……」
誰もいない部屋でソファにダイブしながらの一言、これがいつもの仕事から帰った時の恒例の言葉となってしまった。東京の大学を卒業し、なんやかんやとある東京にある大手企業に就職した。昔の俺が見たら笑うだろうな…専業主夫希望だったのに今では立派な社畜なんだもんな。
八幡「…仕方ねぇか……」
高校時代の幻想を拭い就職した。これは大いなる1歩な気がする。それはどうでもいいとして、とりあえず着替えう。2LDKの寝室の方へとゆっくりと重いおもりが付いているように向かっていった。
八幡「……ん?」
何か違和感がある、そう言えば部屋も少し変わったような…あと、人の気配がするような気がする。これは長年のボッチ生活で得たスキルだろう、たまに意外と役に立つ。いやそんなのはどうでもいい、とにかくこの気配は寝室にある。
八幡「ヤベェ……空き巣とかだったらどうしようか……そうだ、確か今日鍵をかけ忘れたような…でもさっきはちゃんと締まってた……逆にやべぇじゃん!」
そして恐る恐る扉を開けることにした。ゆっくりゆっくりと開ける、少しずつ視界が広くなっていく、5畳程度の部屋なので開ければ目の前にベットがあるのだが…そこに人影がある、寝ているのだろうか。そこで1度扉を閉め、扉から少し離れた。
八幡「…誰かいた………やっぱり鍵かけ忘れてたか、何だろうか…あれか、多分隣とか上か下の人が間違えたのか……迷惑な話だ」
さてここからどうする?起こすか?放置するか?とりあえずもう一回開けてみようという事になり、先程と同じようにゆっくりと開けている時ベットで寝ている人影が動いた。それに比例するように俺もビクッと反応してしまい扉に足をぶつけた。意外と強い勢いでぶつかった為結構痛い。
八幡「っ!……」
「ん〜……」
八幡「!?」
今ので起きてしまったであろう人影が声を出して伸びをする。声からして女の人だった。暗闇で見えなかったが、さっきの拍子に扉が大きく開いた。そこで目が合った。
八幡「…………」
「……………」
八幡「……………」
「………!?」
あ、ヤバイと思った時にはもう遅かった。
「いやぁぁぁ!!!!」
八幡「うわぁ!!」
釣られて叫んでしまった。すいません御近所の皆さん、夜遅くにでも俺、今ピンチです。
「だ、だ誰ですか!?空き巣ですか!?警察呼びますよ!!」
八幡「ちょ、ちょっと待って下さい!ここは俺の部屋です!今仕事から帰ってきたばかりで扉を開けたらあなたがいて」
「そんな事ありません!!ここは私の部屋です!!」
八幡「ぅ…ではあなたの部屋番号は何番ですか?」
「205号室です!」
八幡「……ここ305号室ですよ」
「ふぇ?」
八幡「本当ですよ、ここら辺にあるものは俺の私物ですし」
「ぁ…ぅ…ごめんなさ
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