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おぢばにおかえり
第二十四話 出会いその二
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「何で伸びないのかしら」
「他に栄養いってるんじゃないの?」
「他にって?」
「胸とか」
「ないわよ」
 このこともすぐに答えることができました。私胸もないんです。背は低いし胸はないしで。スタイルいいって言われますけれど自分では何処がなのかしらと思っています。
「胸もね」
「髪の毛とか?」
「髪の毛なのね」
 ショートヘアにしています。元々黒髪でそれはずっとこのままにしています。黒髪が好きですから。
「ちっち髪の毛奇麗だし」
「有り難う」
 そう言われるとやっぱり嬉しいです。髪の黒いことは密かに自慢だったりします。
「色も白いし」
「そうかしら」
「そういうところに栄養がいったんじゃないかしら」
「髪の毛にお肌ね」
「どっちも女の子にとっては大事じゃない」
「確かに」
 その通りです。女の子は背や胸だけじゃないっていうのはわかってるつもりですけれど。けれど実際に言われると成程と思うのも確かです。
「その通りだけれど」
「ちっちってその二つあるからかなりいいのよ」
「いいの」
「そう、いいのよ」
 何故かこう言われました。いいって。
「二つあるだけでも全然違うから」
「けれど背と胸ないから」
「背って関係ないし」
「ないの?」
「そうよ。かえって小柄な方がいいのよ」
 何か今まで思っていたことと全然逆のことを言われます。それでかあんり戸惑っていますけれど彼女はまだ私に言ってきます。
「女の子はね。そっちの方がね」
「そうかしら」
「小さい女の子が駄目だったらおぢばじゃ誰も結婚できないじゃない」
 確かに小さい人が多いですけれど。一五〇ない人もいますし。
「胸はそれぞれの好みだしね」
「男の人って皆大きいのが好きなんじゃないの?」
「それは間違いよ」
 すぐに否定されました、これまた。
「そんなこと言ったら北乃きいちゃんどうなるのよ」
「ああ、あの娘ね」
 最近結構CMとかドラマで見る娘です。小柄でかなり可愛いです。特に目につくのはそのスタイル。ミニスカートにした制服から見える脚がもう奇麗で。
「あの娘なんか背低いじゃない」
「ええ」
「多分一五五ないわよ」
 それでも私よりは背が高いって思うんですけれど。
「胸も小さい方だしね」
「そういえば確かに」
「それでもスタイルはいいわよね」
 これは私もわかっていることです。確かにスタイルはかなりのものです、あの娘。
「そういうことよ」
「そうなの」
「そう、女の子は背と胸だけじゃないの」
 このことをまた言われました。
「その他だって大事だし旨が大きくなくてもいい娘だっているわ」
「ふうん」
「しかもちっち可愛いじゃない」
「そ、そうかしら」
 今の言葉には正直かなり焦りました。嬉しくもありましたけれ
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