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未来から過去へ
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 一刀たちが海から帰って数日。

 全員で集まり会議を行っていた。

 会議の内容は今後どうするかというもの。

 様々な意見が上がり、最終的な多数決の元取り敢えずの方針が決まる。

「ここでのんびり暮らしても良かったけどな〜」

「瓜那ちゃんは色々な所を見に行きたくはないの?」

「歌音がいればどこでもいいぜー」

 手始めに行うのは、海までの道を作ること。

 それというのも、現在住んでいる家には思い入れがあるため、離れたがらない子が多かったためだ。

 道を作るための道具は、吉野が作成し、それを力自慢の子どもたちが、幾人かのチームに別れて作業をする。

 その分担作業は、部屋ごとに別れていた。

 チームの数は五組。

 1つ目は、桃色の長い髪が特徴の娘がリーダーとして立っており、「みんなで頑張ろうね〜」と緩い感じで励ましている。

 2つ目は、金色の髪をドクロの髪飾りで留めている娘がリーダーを努めており、テキパキと指示を出して効率的に動いていた。

 3つ目は、褐色の肌が特徴の背が高い娘で、自らが進んでやることを、同じチームの子どもたちにもさせ、一緒に行動している。

 4つ目は、背が低くいつもオドオドとしている大人しい娘が祭り上げられたような感じで、指示などの明確なものは出していないが、隣にいる眼鏡の娘がそれをフォローして指示を出している。

 そして、最後の5つ目。一番纏まりがなく、今も金色の髪の娘が、声高々に叫んでいるが、それを聞くものはおらず自由気儘に振る舞っている。

 その何処にも入れなかった一刀は、ご飯係として全員分の食事を一人で作ることになり、頑張った娘たちへ美味しいものを作ろうと、更に料理人としての腕を上げていく。

 こうして一部不安はあるものの、一刀たちは外への第一歩を歩み始めた。
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