暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1263話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、誘導兵器にするのもいい。
 そんな風に改良の余地があるだけに、ウリバタケがどんな改良案を出すのか気にならないと言えば嘘だ。
 それに、もしウリバタケの改良案が採用されたりすれば、それを使うのは恐らく俺だ。
 気にならない方が嘘だろう。

「それは秘密だ。こんな事もあろうかとの精神でな」
「……あのね。私は遊んでいる暇はないの。それは貴方も十分に理解してるでしょう?」
「別に俺だって遊んでる訳じゃねえさ。ただ、技術屋には技術屋の意地ってもんがあるんだよ。勿論改良案を提案する以上、それが使えねえものなら却下してくれてもいい。……どうだ?」

 ウリバタケの気迫に押された訳でもないんだろうが、それでもエリナは小さく溜息を吐いて頷きを返す。

「分かったわよ。好きにしなさい。ただし、使えないものを送ってきたら容赦なく不採用にするように言っておくわよ」
「おうともさ。ま、餅は餅屋ってね。兵器の事は技術者に任せとけ」
「……それもいいけど、アクセルのミロンガ改を荷物搬出口じゃなくて、格納庫から出撃出来るようにする件に関してもお願いするわよ」
「それはさすがにちょっと難しいんだがな。幾ら何でも空間的な余裕ってもんがある」

 そう言いつつも、ウリバタケも技術者を率いている身としては悔しいのだろう。
 微かに眉を顰めていた。

「ま、俺の機体が格納庫から直接出撃出来るんなら、それに越した事はなけどな。それこそ、いつ木星蜥蜴や連合軍に襲われても、すぐに対処出来るし」
「ちょっと、連合軍とは揉めないでって言ってるでしょ。向こうと敵対しても、ネルガルにとっては百害あって一利なしよ。……いえ、一利くらいはあるかもしれないけど。それでも百害がある以上余程の利益がないと……」

 本気で心配しているのか、エリナが真面目な表情でそう告げてくる。
 まぁ、このナデシコ世界だと連合軍はかなりの戦力を持っている。
 SEED世界の地球連合……は、結局連合内でかなり個別に動いていたから、その面ではナデシコ世界の連合軍の方が上だろう。
 マクロス世界の統合軍が近いかもしれないな。
 もっとも、統合軍は宇宙規模で広がっているけど。
 ああ、でもフロンティア船団の統合軍はかなり腕の悪いパイロットばかりだったな。
 バジュラとの戦いを繰り返す事で、ある程度腕は上がっていったが。

「ともあれ、今はナデシコの発進が最優先なんだろ? その辺はどうなってるんだ?」

 そんな俺の言葉が合図だったかのように、コミュニケから映像モニタが映し出される。

『これより、ナデシコは発進します。揺れには気をつけて下さい』

 映し出されたのはメグミ。
 聞こえてくる声は聞きやすく、耳にスッと入ってくる。
 そう言えば食堂で会った時に元々声優をや
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ