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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1261話
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で心配する必要はないと思うんだが」
「そんな訳にはいかないでしょ。連合軍の人達が何の援護もない状態でこんな真似をすると思う? 多分、ここで迂闊に時間を掛ければもっと大勢でやって来るわよ。それも、戦艦とかを使ってね」
「……なるほど」

 気を失っているムネタケへと視線を向ける。
 確かに色々と小賢しい性格をしているこの男……いや、キノコが何の後ろ盾もないままで艦内の鎮圧なんて手段に出る筈もないか。

「なら、どうするんだ?」
「勿論早いところ、このサセボシティを出発するのよ。……本当はアクセルのミロンガ改だっけ? あの機体を格納庫から直接出撃出来るように機体を改造したかったんだけど、そんな時間はとてもじゃないけどないし」
「いや、時間があっても無理だろ。下手をすれば数ヶ月単位で時間が掛かるんじゃないか?」

 基本的にこのナデシコはエステバリスの運用を前提としている。
 実際、出撃する時に使う発進口とかも、エステバリスの大きさに合わせた作りになっていた。
 勿論丁度エステバリスの大きさって訳ではなく、ある程度の余裕を持たせて作られてはいるんだろうが。
 それでも、エステバリスとミロンガ改では大きさが違いすぎる。
 1回りや2回りではなく、2倍、3倍といった大きさなのだから当然だろう。
 ナデシコで本格的にミロンガ改をエステバリス同様に運用出来るようにするとなると、設計を根本から見直すといった作業が必要になってくる。
 それなら、多少不便でも俺がナデシコに入って来た時にしたように、物資搬入口から出入りした方が手っ取り早い。

「……分かってるわよ。けど、ミロンガ改の性能はかなり高いの。それこそエステバリスとは比べものにならないくらいにね。なら、その戦力を十分に運用出来るようにしたいというのは当然でしょう?」
「なるほど。まぁ、データ取りもしたいってのもあるんだろうが」
「う゛っ!」

 図星だったのか、エリナは息を詰まらせるのだった。
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