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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1260話
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たけど、余程度胸のいる会社だったのか? ……いや、ハルカの性格を考えれば、そういう会社に就職したりはしないような気がする。
 だとすれば、この度胸の良さは多分生来のものなんだろうな。

「……ふーん。ネルガルもやるわね。早速色仕掛けとか」
「ちょっと。別に私はそんなつもりでここに来たんじゃないわよ!」
「あら? じゃあ一目惚れ? やーねー。尻軽な女って」
「あのねぇ。いい? 私はただプロスさんに頼まれて着替えを届けに来ただけなの。変な誤解はしないでくれる?」
「なるほどね。ま、いいわ。確かにこんな女を連れて行っても連合軍の風紀が乱れるだけしょうし。まったく、破廉恥な女ね。分かったわ。アクセルの言う事を聞いてあげましょ。けど、いい? これはあんたが大人しくこっちの言う事を聞くようにという譲歩よ? もし黙秘を続けるようなら、こっちにも考えがあるからね」

 よし。取りあえずハルカを引き離す事には成功した。

「分かったよ。じゃ、さっさと行こうか」
「ちょっと、アクセル。いいの、そんなに簡単に? 絶対酷い目に遭うわよ?」
「問題ない。俺が素直になれば、こいつらだって必要以上に酷い事はしないさ。……だろ?」

 視線を向けると、ムネタケは勝ち誇った表情を浮かべて頷き返す。

「ええ、そうね。あんたが素直になれば、こっちも手間が省けて助かるわ」
「分かった。なら素直にならせて貰うかな」

 そう、素直に。……俺の気持ちに素直に、な。
 心配そうなハルカをその場に残し、俺はムネタケや他の兵士に銃を突きつけられながら部屋を出る。
 そのまま通路を歩き、どうこの場を切り抜けるのかを考えるが……
 手段は幾つでもあるんだが、間違いなくこの状況は艦内に映像として残されている筈だ。
 だとすれば、魔法やスライムといった、明らかに映像に残る方法は却下だ。
 空間倉庫から武器を取り出す? いやいや、俺が今着ている服はプロスペクターから貰った制服だ。当然俺が何の武器も持っていないってのは、昨日の時点でネルガルに説明してある。
 となると……鬼眼? これは結構いけそうな気がするが、効果がランダムってのが痛い。
 毒や麻痺、眠り、混乱といったありきたりな効果が発揮されるのならいいが、これがもし映像の残っている状況で石化なんぞしようものなら、それこそ取り返しが付かない。
 だとすれば……と少し考え、現状にこれ以上ない程に相応しいスキルを持っている事に気が付く。
 相手には影響を与え、尚且つ映像では全く把握出来ないだろう能力。
 考えながら歩いている間に、俺の部屋からは随分と離れた。
 となると、そろそろいいか。
 前後左右から俺を囲んでいる兵士達。
 ……これで上下とかも囲んでいたらパーフェクトだったんだろうが、俺がこうして歩
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