暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
神の領域
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「なんだったんだ今の!?」
「わかんない」

魔法を放った直後、隣に並ぶウェンディとさっきの怪現象について話をする。もちろんその間もジルコニスから視線を切ることはない。だって隙を見せたら一瞬でやられてしまうから。

「未来が一瞬見えたような・・・」
「夢かな?普通なら寝てる時間だし」

どうやらシェリアとレオンも未来の映像が見えたみたい。シェリアは頭に手を当てて今のことについて考えているが、レオンは相変わらず俺の動体視力ギリギリの高速攻撃で小型を次々に撃破していた。

「未来のイメージ・・・シャルルの力か?」
「そっか〜!!シャルルなら確かに〜」

未来を見る力・・・それを持っているものが一人だけいる。それはエクシードであり、本人は知らないけどかつてエクスタリアの女王とされてきたシャゴットの娘であるシャルル。もしかしたらこの映像は彼女が見せたものではないかと考えたリリーとセシリーがそういう。

「私じゃないわ」
「オイラでもないよ」
「「「「それはわかってる」」」」

だが、シャルルはそれを否定する。その隣にいたハッピーが何を思ったのかそんなボケをかましてくれるが、他のエクシード四匹は呆れたような声でそう伝えていた。

「姫。ここは魔導士たちに任せて。引きましょう」

俺たちがジルコニスや小型たちと戦っているすぐ近くでは、この国のお姫様がアルカディオスさんに守られながらこの様子を見守っていた。

「護衛します」
「いいえ。ここにいさせてください」

アルカディオスさんとユキノさんがお姫様に撤退するように諭すが、彼女はそれを受け入れるつもりはないようである。

「私には、見守る義務があるのです」

後で聞いた話だが、このドラゴンたちはエクリプスの扉から現れたらしい。つまり、お姫様が扉を開けてしまったことでこの時代へとやってきてしまったということ。そのため、お姫様は責任を感じ、ここで俺たちがジルコニスや他のドラゴンを倒すのを見守りたいと考えているのだ。

「姫・・・しかし!!」
「みんなー!!」

ユキノさんがなおも説得をしようとした時、どこからか聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。

「これを・・・これを見て」

駆けてきたのはルーシィさんだった。そういえばここにいると思ってたのに、さっきまで姿を見かけなかったな。どこにいってたのかな?

「よかったぁ。ルーシィさん無事だったんだ」
「何かあったの?」
「シリルには教えない」
「えぇ!?」

ウェンディがルーシィさんが戻ってきたのを見て、何やら安心したような表情をしていたので俺が質問をすると、彼女はそっぽを向いて何も教えてくれない。なんで!?俺が何かしたのか!?

「嬢ちゃんたち。よそ見している場合ではないぞ」
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