暁 〜小説投稿サイト〜
『ある転生者の奮闘記』
TURN32
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話




「……何で俺は此処にいるんやろか……」

 俺は小さく呟いた。何せ、俺の周りには日本、旧ガメリカ、ドクツ、エイリスの各代表がいたからや。

 日本から勿論東郷長官、旧ガメリカはイーグル・ダグラス暫定大統領とキャロル・キリング、ドクツからはアイゼン・マンシュタイン元帥、エイリスからはセーラ・ブリテン女王とジョン・ロレンス騎士提督が集結していた。

 そして司会役としてキャロル・キリングがしていた。

「コードネームは『バージニア計画』。その要旨は宇宙における自然現象を利用した兵器だった」

「『バージニア計画』なんざ、ゴシップ誌のでっち上げだと思っていたな……」

 ダグラスがそう答えた。ガメリカの都市伝説らしいからな。無理もないやろな。

「当時もそんな野放図な計画に予算を出すのは愚の骨頂という意見が殆どだったわ。だから政府ではなくキリング財閥主導で進められた。きっかけは……」

 キリングはそう言って東郷長官を見る。

「帝か」

「そうよ。日本のミカドが宇宙災害(テンペスト)……日本人が『富嶽』と呼ばれる巨大な宇宙魚を儀式を以て退けているという情報だった。ま、中央情報局(ラングレー)は宗教国家の権威づけのための戯れ言だとして重要視はしてなったけどね。けど『バージニア計画』の研究機関は日本の調査を進めた。折しもその時はオセアニア星海域への侵出で日本脅威論が浮上していたわ。もし、ミカドが富嶽を操り、ガメリカ軍に対抗したら現存するいかなる兵器も、惑星級の宇宙災害(テンペスト)を破壊する事は出来ない。だからガメリカとしてはパワーバランスを保つためにも富嶽と等質のパワーを所有しなくてはならなかった。だから『神風の儀』の分析と、その兵器への応用の可能性を探った」

「……アドルフ閣下は日本の帝は富嶽を軍事利用しないと考えていました。また同時に他国が帝のチカラに目をつける事を危惧していました」

「まさか第一次大戦の段階でガメリカそのような事を……」

 マンシュタイン元帥はそう発言し、セーラ女王は驚いている。

「バージニアのエネルギーを動力に変換する事も目処がついた。ただ、それを操る帝の能力がどうしても理解出来なかった。そして結局はバージニアは建設途中で放棄されたけど、放置されたわけじゃない。第一次大戦が終わって四半世紀、要塞の炉を落とした事はなかった。専門のキリングの一部門があったくらいよ」

「バージニアはガメリカの負の遺産……だからスカーレットが最後まで気にしていたわけだな」

 東郷長官はそう呟いた。

「一度捕らえたバージニアを逃がしたらどんな行動に出るか分からない。怒ってワシントンを攻撃するかも。だから莫大な経費をかけて捕らえ続けるしかなかった」

 ……あの俺は完
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ