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詩集「棘」
粉雪と月

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緩やかに…けれど確実に…
時は等しく誰からも過ぎ去る…

見上げた冬の漆黒…
どこまでが空なんだろう…?
冷たい風が胸を衝く

いつかを夢見る…
許されるはずのない夢…
光は遠過ぎて…凍てつくよう…

立ち竦む夜道は長く
希望なんて見えやしない
それでも鼓舞して歩き出す
ふと気付いて振り向けば
淋しさ描く…粉雪と月


現実は決して儘ならず
想い隠してひたすらに駆けてく

込み上げてくる切なさ…
どうすれば叶うのだろう…?
無意味な問いはこだまする

心を偽る…
それすら出来ない僕には…
ただ色濃い影が…絡み付いて…

踞り痛みに耐える
祈るなんて虚しいだけで
孤独を振り切り立ち上がる
嘆き疲れて見上げれば
哀しみ映す…粉雪と月


その手に抱きたい人はいますか…?
全てを擲ってでも欲しいものは…?
それを得たいと思った時
自分が一番邪魔だとしたら…
どうすれば良いのでしょうね…?

変わらずに時間は過ぎる
願ったってお構い無しに
湧き出す感情 圧し殺し
無理に笑って仰ぎ見る
静けさ纏う…粉雪と月

立ち竦む夜道は長く
希望なんて見えやしない
それでも鼓舞して歩き出す
ふと気付いて振り向けば
淋しさ描く…粉雪と月




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