イライラ兵長とドキドキな私 2
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扉が開いた場所は、リヴァイ兵長の部屋だった。兵長は廊下に出て、こちらを見る。
慌てて挨拶した。
「リヴァイ兵長、おはようございます!」
「おはようございます」
「あぁ…… 」
ハルカも挨拶すると兵長は返事をする。
「リヴァイ兵長は、どちらに行かれるのですか?」
「食堂だ」
「兵長も食堂なんですね」
ハルカがそう言うとリヴァイ兵長は、ハルカを一瞥した。
いじめの事、大丈夫か聞くのかな?
「……そうだ」
兵長はそれだけを言って歩き出してしまった。
え?
なんで何も聞いてこないの?
疑問に思いながら私とハルカも食堂に行く。
今日は調査兵団は休み。
何故か急に明日は休みだという連絡をもらい、いきなりすぎて何もする事がない。
"暇な時は食堂"という習慣が付き、きっと皆もそこにいるだろうと思い、私も食堂に向かっていた。
兵長が先に食堂に入り、少ししてから私達も入る。
思った通り、ほとんどの人が食堂にいた。
104期だけで固まって座ってて、その中の一人が先に入った兵長に挨拶をしていた。
「おはようございます! リヴァイ兵長…………あ、エネ、ハルカ!」
そのあと続けて入ってきた私達に気付いたのは__エレンだ。
私はエレンに笑顔を向けた。
「おはよう、エレン!」
「お、おう!」
エレンの隣にいたミカサが突然立ち上がり、私達の所に駆け寄ってきた。
「おはよう、エネ!! ………………とハルカ」
「おはよう!」
「私はついでか」
リヴァイ兵長はそんなやり取りを気にせず近くの席に座る。私達もつられて椅子に座った。
「皆、何してたの?」
「特に何もしてない…… 」
私が問うとミカサが答える。
「どうするか話してた所だ」
エレンは苦笑いして言った。
「そうなんだ」
「何する? 僕達だけでは何も決まらなくて。……エネは何かしたい事ある?」
アルミンが聞いてきた。
「え!? 特にないよ。皆もしたい事ないの?」
「……ない」
食堂にいた104期の6人とも"ない"と答えた。
ハルカもしたい事はないみたい。皆でどうしようか考えていた。
ある人物が来るまでは__……
このあと、一人の登場により事態が変わるとは誰も思わなかった。
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