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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第46話:困った時は彼に聞け
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貴にパンツでも売ったのか?

お前の親父は、城下町で妻と一緒にプーサン&ルービスって言う夫婦に変装して、くだらない演劇を披露するから忙しいんだよ! お前みたいな変態娘に構ってられないんだよ!
厄介な夫婦が厄介者な神の名を騙り、更なる厄介ごとを巻き起こそうとしてる。
何だこの厄介事フェスティバルは!?

面倒な奴が居なくなり、仕事のスピードを上げようと書類に目を移すと、ユニさんが小声で「お疲れ様」と言い、コーヒーをデスクに置いてくれた。
今煎れてきたのだろう……コーヒーの香りが俺の心を癒やしてくれる。

良い()や……
リュカ信者じゃ無ければ直ぐにでも彼氏が出来るのだろうに……
勿体ないなぁ。
そんな事を考えコーヒーを一口啜ると、また厄介者が現れる。

「アニキぃ〜……相談に乗ってよ」
「俺の相談に乗ってくれ……邪魔だから帰れ!」
解れよ……俺は仕事中なんだって、解ってくれよ!

「オイラこの間、アニキに2000(ゴールド)貰ったじゃん。だからリューラの母ちゃんに何かプレゼントしたいんだけど、何が良いのかなぁ? ほら……オイラの母ちゃんになる人でもあるじゃん。気の利いた物を贈りたいんだよね」
無視か。俺の相談事は無視なのか!

「だから女へのプレゼントはパンツだって言ってんだろ! お前の得意なハデハデセクシーパンツでも贈れよ」
「ははぁ〜ん、さてはアニキ馬鹿だろ?」
このガキ……言うに事欠いて俺の事を馬鹿と言ったな。

「オイラ、好きな女の母ちゃんに贈りたいって言ったんだよ。アニキ言ったよね……女に自分好みのパンツを贈れば、翻って自分へのご褒美だって! でも今回は好きな女の母ちゃん……自分へのご褒美があっちゃ拙いんだよ……解る?」

「解んねーよ。俺はスノウさんにもパンツを贈ったから」
「え、マジで!? 本当に馬鹿なのアニキ」
チラリとユニさんへ視線を移すと、凄い軽蔑の視線を俺に送って来る。

「その視線やめなさい。男が近寄ってこなくなりますよ!」
俺の優しいアドバイスを聞き、軍務担当補佐官のプロムと政務担当補佐官のリックがクスリと笑ったが、言われたユニさんの視線は緩まない。

「はぁ〜……何時も『天才、天才。俺って天才』って言ってるけど、馬鹿だったら『馬鹿です』って言った方が良いよアニキ」
「お前こそ馬鹿なんだから、もっと勉強しろ! この間の試験(テスト)は散々だったんだろが! 馬鹿自慢してないで勉強しろ」

「オ、オイラは良いんだよ。頭脳派ではなく肉体派で行くんだから」
「うるさい。この家では文武両道が基本だ。お前の義理の母ちゃんも、剣術の腕前だけでは無く、魔法も使える達人だぞ。金かけてプレゼント贈るより、試験(テスト)で良い点数プレゼントしろ!」

「ぐっ……
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