暁 〜小説投稿サイト〜
RSリベリオン・セイヴァ―
リベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 二話
[1/8]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
玄弖の目の前には見たこともない眩しい光景が次々に飛び込んできた。
汚らしい車が走るエリア14のゴツゴツした路上とは違い真っ平な路上をピカピカな車が走り、さらには巨大な建物が次々と目に飛び込んでくる。
そして……
――皆、着ている服が俺のと全然違うな?
防弾チョッキとプロテクトアーマーを付けた、まるでコスプレかどっかの民兵のような服装は、とてもじゃないがこのメガロポリスの都内では似合わない姿だ。
時折珍しい視線が飛び交うも、玄弖はそれほど気にはしていない。
「さて……エリア20へ行くにはどうすればいいんだ?」
確か、電車やモノレールと言う乗り物かバスという大型自動車で向かった方が運賃は安価で押さえられると弾から聞いた。しかし、出来る限りならバスに乗った方が良さそうだとも言っていたような気がした。そこには、痴漢されたと見せかけて男に慰謝料を要求してくる外道な詐欺女が潜んでいるというらしい。
「……何か、いい乗り物は? ん!?」
すると、ふと頭上から聞こえる音に玄弖は見上げた。すると、頭の上を巨大な四角い筒状の乗り物が宙を泳ぐかのように走っていた。
「な、なんだっ!?」
その迫力に、彼は腰を抜かすほど驚いた。
どこまでも続く長いレールにぶら下がって走る光景は、まるで空を飛んでいるかのように思えた。そんな迫力ある乗り物に、玄弖は魅了されてしまい、見た目判断であの乗り物に乗ることにした。
玄弖は、そんな乗り物を追うかのように乗り物をぶら下げていたレールを辿って走った。
「あそこか?」
その乗り物は、「モノレール」という電車に似たレールを走る乗り物で、電車のように安価で助かる乗り物らしい。
「す、すげぇ……!」
駅に通じる階段を上がって、玄弖は改札口のところまで来た。何やら乗客はそこで小さいカードのようなものを入れて、あのゲートを潜るらしい……
「えっと……」
おそらく、あれが乗車券というものなのだろうか? しかし、どうやってアレを購入すればいいのかわからない。玄弖は困ったと、その場て立ち止まってしまう。
「……」
「ねぇ? ちょっとアンタ?」
「ん?」
行き成り親しく話しかけられた声の方へ振り向いて、少し頭を下げると、そこにはツインテールの小柄な少女が仁王立ちしてこっちを見上げていた。
「俺?」
「そうよ? 他に誰がいるっての?」
「ああ……で、なに?」
「目の前でオロオロしてたから、何かあったのかって思ってさ?」
「は、はぁ……」
「で、何かお困り?」
「その……乗り方がわからなくて?」
「はぁ? 別に電車と同じじゃない? あそこの販売機で切符買って改札口に通すだけよ?」
「ご、ごめん……電車もわからないんだ?」
そんな苦笑いする玄弖に、少女は愕然とした。
「マジ……? アンタ、とんだ田舎モンね?」
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ