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おぢばにおかえり
第二十二話 最初の卒業式その六
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だから柔らかくなんですね」
「堅いと跳ね返すわ」
「はい」
 これはわかりました。鎧を思い出しました。
「けれど柔らかいと受け止められるから」
「何でも包み込んで」
「私は。堅いから」
 また。長池先輩の御顔に悲しいものが宿りました。どうしても一年生の時のことが心に残ってそれが先輩の御心を痛めるのでしょうか。
「それで酷いこともしたし言ったし」
「そういったことがないようになんですね」
「ちっちにはそんな思いして欲しくないの」
 私への御言葉でした。
「私みたいなことをして欲しくはないし」
「先輩・・・・・・」
「わかったら柔らかくね」
 そしてまた言われました。
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