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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part1/囚われた者たち
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「んぐぅ…」
ギーシュは眠っていた。とにかく気持ちよく眠っていた。まるで女性に膝枕でもしてもらっているかのごとく、健やかな眠りについてた。
「…ふぁあ…なんて華麗なんだ君は…今度僕と…あ、だめじゃないか…いきなりキスを求めるなんて…でも、君がどうしてもというのなら……」
…なんと言葉を見つけるべきかもわからない奇怪な寝言。夢の中で間違いなく、彼は美女と華やかなティータイムを、もしくはそれ以上の何かしらのいかがわしいことでも考えていることだろう。しかし、夢であろうとそんな卑猥ともとれる夢を許さない乙女が、眠っている彼のすぐ傍にいるとは、言葉通り夢にも思わなかったことだろう。
「さっさと起きなさいよこのドスケベ!」
ゴポァ!!突如現れた水球が、眠ったままの彼の頭をすっぽり包み込んだ。
「んごぼ!?」
さすがのギーシュもこれには目を覚ますしかない。
「ごぶ!ごぼべぶ!!ば、ばぶべべ!!」
自分の頭を包む水球をつかみながら床の上でもがく彼は、まるで蟻に群がられた尺取虫のような動きだった。が、数秒たってからその水球は風船のごとくはじけ、ギーシュは無事溺れ死ぬことなく事なきを得た。
「ようやくお目覚めね、ギーシュ」
水球を彼の頭に発生させていたのは、いつの間にか彼の傍らにいたモンモランシーだった。
「も、モンモランシー!なんという運命なのだろう!目覚めた瞬間に君の姿を一番に見ることになるなんてええええ!…って痛ッ!?」
さっき地獄を見たというのに、すぐに天国に上ったような気持ちになるギーシュが飛び掛かるようにモンモランシーに抱き着こうとしたが、すぐヒョイと避けられる。そのまま床の上に落ちて床に鼻を打つギーシュ。地味に痛そうだ。対するモンモランシーの態度は、冷水のごとく冷たかった。
「で、目覚める前は違う女といちゃつく夢を見ていた、そうでしょ?」
鼻を押さえながら立ち上がろうとしたギーシュの体が、一瞬だけビクッ!と震えた。
「な、何を言うのかなぁ君は…僕は夢でも現実でも君のことを…」
「ふーん…」
どうせいつも通りなのだろう。そう…『いつも通り』のギーシュだ。まぁ、たかが夢のことでいちいち腹を立てていては身が持たない。どうせ年中頭の中が女の子のことばかりなのだろうから。
「相変わらずだな…君たち」
「だね…」
呆れ声で、もう一つ別の声がギーシュたちの耳に入る。振り向くと、ギーシュたちの同級生と思われるメガネをかけた男子生徒とふとっちょの金髪男子がギーシュを見下ろしていた。
「レイナール!それにマリコルヌ!君たちもか!」
「そんなことより、あなた今の状況わかる?」
「へぇ…?」
モンモランシーが周囲を指さし、ギーシュが間の抜けた声を漏らしながら、その指先に沿いながら辺りを見渡した。
「うおおおい!!出せ!ここから出せ!俺た
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