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忘れ物
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第二章

 部屋の中に入り台を挟んで座る。早速だった。
 ハマグリの空豆すり流し
 河豚の白子に酢をかけたもの
 蒸し蟹の味噌あえに本もろこ
 焼き河豚の白子添え
 猪のたたきにフォアグラと黒トリュフを添えたもの
 筍煮
 湯葉と山菜のあんかけ
 赤貝の肝添え
 鴨を焼いてそこに山椒をかけたもの
 大根炊たん
 アワビとナマコの卵巣を柚子で味付けした素揚げ
 十割蕎麦、雲丹
 つぶ貝のあんかけ
 本カマスの素揚げ
 ゴリの佃煮
 穴子の稚魚
 ハマグリしんじょのお椀
 桜鯛のお造り
 桜マスのつけ焼き 
 木の芽添え
 甘鯛のおこわ茶漬け
 穴子と山菜の天ぷら
 海老の白菜あんかけ
 小柱のカラスミあえ
 山菜の酢味噌あえ
 にしんの大根寿し
 筍の塩釜焼き
 よもぎ餅の白味噌椀
 鹿のたたき
 鯉のお造り
 熊の手の刺身
 ふきのとうの白あえ
 春子と山菜の天ぷら
 山菜と岩魚の卵のあえもの
 岩魚の卵の醤油漬け
 自然薯ポン酢
 アマゴのつけ焼き
 筍とグジの炊き合わせ
 山菜の山葵あえ
 鯖の馴れ寿司
 鯉と岩魚と鹿のお造り
 もろことばちことふきみそ添え
 氷魚
 岩魚の骨せんべい
 山菜の天ぷら
 徳山鮓
 フナのお造り
 氷魚の釜揚げ
 カラスミ
 カラスミ茶漬け
 ワカサギの天ぷら
 猪の炭焼き
 鴨のあぶり焼き
 ウナギ茶漬け
 河豚の卵巣のぬか漬け
 ウナギの肝
 こうしたものがだ。次から次にと。朝から晩までひっきりなしに出されるのだった。まさに山海の珍味を集めた恐ろしい宴であった。
 無論酒も素晴しいものだった。大食漢としても知られる谷山は実に堪能した。
 それを見てだ編集長と担当はこっそりと話すのだった。
「上手くいきそうだな」
「そうですね」
 御満悦の谷山を見ながらこそこそと話す。

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