暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダム0091宇宙の念
宇宙編
月決戦編
第23話 反逆の宇宙2
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
真っ黒い布にばら撒かれたラメの様に煌めく星屑達。この見慣れた光景を目にするのは何度目だろう。
「アイラ、どうだ?」
「まだ機影はない…けどプレッシャーはどんどん強くなってるみたい…」
さっきから伝わってくる波動の様な威圧感。
それに、どこか感じたことのある様な気配。
「フーバー??見つけた!微かだけど、この先に移動する熱源反応がある??」
「よし、行くぞ??」
二機が蒼い尾を引いて駆け出す。

「ジゼル、フェイズワンは完了した、フェイズツーに移行する」
フィンドラに繋がれた通信機に作戦の続行を告げる。
「了解しました、無事に帰還を待っています」
言葉を聞いて、機体を180°回転させ、来た宇宙を引き返す。
「さて、削り″に行くか」
機体のスロットルを全開にし、一筋の光の様に飛んでいく。
その巨大な質量の塊は、人の思念を宿して宇宙に溶けていく。
暗闇を浴びる最中、突如モニターの警報が鳴り響き、ヘルメット越しに耳を劈く。
「敵機…二機のMSか。そろそろ残弾も危ういな…」
意識を警報の先に向け、敵の位置を探る。
「そこか??」
ビームの一閃が闇とデブリを貫き、二機の敵機の姿を捕捉する。
しかし、直後グレイブが感じたのは驚愕と躊躇い、そしてそれに対する憤慨だった。
「バウとザクの二機、恐らく彼奴らだな」
いつか戦うことは知りながら、いざとなると自分の信念すら動かしかねない2人の存在に、グレイブは自らを奮い立たせた。
同刻。不意を突かれ、目前の敵機を見て一瞬の沈黙が起きたのはフーバー達も同じだった。唯一の違いを上げるとすれば、それは心構えの差からくる対応への移行速度だった。
「あ…あれ」
「嘘…」
2人の身体に、様々な感情が駆け巡る。
驚愕、困惑、焦り
しかし、二射目の閃光を見て、本能が目前のMSを完全に敵と認識した。
「っっ????間一髪??」
完全にこちらを狙ってライフルを放ってきた。
「アイラ離れろ??」
フーバーの呼びかけで咄嗟に二機が分かれる
「よう、フーバー」
聞き慣れた声、よく知った気配、このプレッシャーは間違いない、グレイブ教官だ。
「何故??裏切るような真似を??」
ドーベン・ウルフを追いかける形で追従する二機。
「さっきも言ったがなぁ、俺は元々この革命という名のテロに加担した覚えはない??」
身を翻すドーベン・ウルフに対し、ギリギリの所でシールドが間に合い、二機が弾き合い後方へ飛ぶ。
「どうして??教官はジオン軍人ではないのですか??」
今度はアイラのザクが、ライフルを向ける。
「そうだとも。しかしなぁ、大局的に物を見てから考えろ??」
コクピットに蹴りを入れ、ライフルをザクに突きつけるドーベン・ウルフ。
「お前らはなんのために戦う?」
ドーベン・ウルフが動き
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ