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転生者の珍妙な冒険
この世界で1番、負けられない戦い
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金《スタープラチナ》アァ!!?」
よほど信じられなかったのか、自身のスタンドの名を驚愕に顔を染めながら叫び、夜集阿はそのまま地面に向かって吹き飛んで行く。
「不思議・・・・ですか? クレイジーダイアモンドは、本体が怒ればそのパワーも速度も増す。スタンドを複数使用出来るあなたならもしかしたら知っていると思っていたのですが・・・・。」
そう呟くサリナの目下で、夜集阿は武舞台に叩きつけられ、上空まで舞う大量の砂埃に紛れ、消えた・・・・・。

『す、凄まじい威力です!!! 地面に叩きつけられたヨシュア選手の衝撃で、武舞台が砕け、蜘蛛の巣状にヒビが入っております!!!』
「砂埃も凄いですからね〜、流石のヨシュア選手でももう再起不能かも知れませんね。最初にタルタス選手にも使った超高速攻撃でスミス選手を宙に打ち上げた時はもしや、と思いましたが、やはり彼女には勝てませんでしたか。」

司会者と解説者の声を聞きながら、サリナは腰につけた剣を抜く。
普段使っている、ミスリルで作られた名剣、ではなく初めて彼に会った時に持っていた、いたって普通のショートソード。
(これで、あの人にトドメをさして、それで終わりにしよう。彼の役に立ちたかった何て願いは、この刃に捨てよう。)
あの方のもとを離れるなど、自分の実力では不可能なのだから、と胸中で呟き、そのまま空を蹴って攻撃に移ろうとしたサリナの肩を何かが貫いた。
「ぐっ・・・!?」
激痛に思わず攻撃を中断して着地し、肩を見る。
己の肩に刺さっているのは、まるでレイピアの刀身のような銀の串だった。
「これは・・・・・、ッ!?」
ハッとなり、土煙の中心に目を向ける。
サリナの耳に、声が聞こえてきた。


















「おい、俺を今ので仕留めた気になってんなよ?」
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