暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
第九十七話
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いことの確認だった。彼女のおかげで悩みが解決する、ということは……

「ソードスキルが使えるようになるのか?」

「バカ、そっちじゃないわよ。属性の方よ属性」

「ああ」

 そっちか……と相槌を打つ。ソードスキルに付与することが出来る、という属性。それは先のユウキとのデュエルでも効果を発揮し――もちろん、俺がしてやられる側だったが――個人的にも、活用法はありそうだと考える。もちろんソードスキルが使えない自分には、そもそも関係のない話だったのだが。

「そ、れ、が。レインの鍛冶スキルを応用すれば、何とかなりそうなのよ!」

「あ、ははは……変なスキル振りしちゃっただけ、なんだけどね……助けてくれたお礼もしたいし」

 ――明日にでもスキル振りし直すつもりだった、とは苦笑いをしていたレインの弁。何にせよそのスキル振りが、リズの手によって有効活用される……らしく。もちろんその作業はここではなく、リズベット武具店に行かなければならないが。

「ユウキはどうする?」

「えーっと……ごめん。これからスリーピング・ナイツのみんなと用事があるんだ。本当にごめんね!」

 元々の仲間であるスリーピング・ナイツたちと用があるとして、本当に申しわけなさそうに謝るユウキに、リズは気にするなとばかりに手を振るう。

「いいのよ、そんな気にしないで。どうせ鍛冶の話になるしねぇ」

「じゃあ俺も」

 先程の鍛冶の話についていけなかった俺は、さらにそれ以上の話になると予想して逃げだそうとした。

「当事者兼助手が何言ってんの。とりあえず、街まで戻りましょ? ほら、ユウキにレインも」

「う、うん、ユウキちゃんにはお礼はまた今度」

 しかし回り込まれてしまった。いや、最初から逃げる気はなかったが。リズはユウキに続いて、少しユウキの明るさに呆気にとられていたような、そんな雰囲気のレインにも声をかけると、街――イグドラシル・シティに向かって翼を展開する。

「よし! レイン、ボクと街まで競争しよ!」

「えっ、ちょっ……」

 そういうや否や、すぐさまユウキはイグドラシル・シティへと飛翔していく。それを「待ちなさいよー!」と叫んで追いすがるリズを見ながら、俺はボーッと立ったままのレインへと話しかける。

「どうした?」

「いや……何か、楽しそうだなぁって。うん、レインちゃんも負けないよー!」

 驚いていた顔から楽しげな顔に変わり、レインも翼を展開してユウキにリズを追う。何か考え事をしていたようだけれど、ユウキの明るさにほだされたらしく……少し哀しげだった表情が和らいだ。ユウキのそういう明るさに感嘆しながら、俺もレプラコーンの翼を解放するとともに、地上を蹴って空中へと飛翔していく。

 ――も
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