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Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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ドクター・プライソン。時空管理局の捜査部に勤める局員であれば誰もが知る次元犯罪者だ。首都防衛隊9名、それに加えて本局・内務調査部・査察課の査察官ルシリオンが、そのプライソンと関わりがあるとされる研究施設へと潜入捜査を開始した。
ルシリオンは施設のメインルームと思われるドーム状の部屋にて、メインコンピュータから施設内に残されたデータの回収作業を行い、首都防衛隊は隊長のゼストと他2名の1班、分隊長のクイントと他2名の2班、同じく分隊長のメガーヌと他2名の3班と、3つの班に分かれてメインルームの両側から伸びる6つの通路を捜索し始めた。

『ナカジマ分隊長。やはり分厚い隔壁をどうにかしないとダメみたいです』

『う〜ん。流石にこの分厚さは私でも破壊できないかな〜』

『というか、そんなことしたら1発で気付かれるでしょうけどね』

クイント班が調べるために入った通路の先には半月状の隔壁があり、彼女たちの行く手を遮っていた。班員の1人である青年・クラッコは『気付かれないようにサッと開けて、サッと閉めれば・・・』そう提案した。

『開けた瞬間を見られたらアウトじゃないかな?』

『俺たちの姿はセインテスト査察官の幻術魔法で見えていない。隔壁が開いたところを見られても誤作動って思われるんじゃないか?』

『・・・ダメ。見られたら原因を調査するだろうから、ルシル君がメインコンピュータにアクセスしているのに気付かれる可能性がある。この隔壁の先がどうなっているか判らない以上、そんな危ない賭けは出来ない』

完全に手詰まりなクイント班は隔壁の前で立ち往生。だからクイントは『しょうがない。ここの通路の捜査は諦めよう』目の前に立ちはだかる隔壁をコツンとノックし、隊長のゼストに念話を繋げた。

『隊長。ナカジマ班ですが、割り当てられた通路が隔壁に閉ざされているので、別通路の捜査へ移ります』

『そうか。こちらの通路は今のところ隔壁は全て開いているが・・・。もしかするとそちらの通路がアタリなのかもしれんが・・・。まずは開いているところから確実に攻めて行こう』

『了解です』

ゼストから許可を貰ったことでクイント班は来た道を後戻りする。その道中、『こちらクイント。一旦そっちに戻るからね。・・・ルシル君の方は何か判った?』メインルームへ戻る前にクイントはルシリオンへと連絡した。

『最悪な事ばかり判りました。とりあえず皆さんが集まってから話します』

ルシリオンとの念話を切った後、『どういうことでしょうね今の』同じ班員である青年、アベオが腕を組んで小首を傾げた。

『まぁ、詳しい事は集合してから話してくれるようだから、私たちは仕事を果たすことに専念。いいわね?』

『『はいっ』』

そしてクイント班がルシリオンの居るメイン
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