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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十五話 ー 舞え、幻奏の歌姫!、です。ー
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うるさい!と内心愚痴りながら、カメレオンへと指示を出すと長い舌が墓地へと差し込まれ、簀巻きのような状態でゴブリンドバーグが引っ張りだされた。

「カメレオンの効果で守備力0の『ゴブリンドバーグ』を特殊召喚する!」

「っ!レベル4が二体……!まさかまたエクシーズ!」

 同レベル帯が二体並んだことで柚子は警戒の姿勢を強める。一方で、私は「その言葉待ってました!」とほくそ笑む。

「せっかくだし、 見せて上げる!融合、エクシーズに並ぶもう一つの召喚法を!私はレベル4『ゴブリンドバーグ』にレベル4チューナー『カメンレオン』をチューニング!」

 カメンレオンの体が膨らみ、緑に光るリングへと分かれるとゴブリンドバーグがその中を通過する。同調が開始され、強い風と共にリングの中央を一条の閃光が貫く。

「星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!『閃b竜 スターダスト』!!」

『エクシーズに続き、シンクロ召喚だ!しかし、なんだこの美しいドラゴンは!わたしもこれほどまでに雄々しく、そして美しいモンスターは見た事がありません!』

『……綺麗』

 星屑の竜はその雄々しき翼を広げ、主人へと寄り添う。スターダストの登場に喧騒は止み、会場が静寂に包まれる。

「キレイね、優希」

「ふふ、けど見惚れてる場合じゃないよ!魔法カード『ミラクル・フュージョン』、発動!墓地のE・HERO エアーマンとシャドーミストを融合!出幻せよ!『E・HERO エスクリダオ』!さて、役者は揃った!バトルだ!スターダストでブルーム・プリマを攻撃する! 流星閃撃 (シューティング・ブラスト)!!」

「ーーこのっ!」

「躱したぁ!?」

 スターダストの一撃を目を見事躱して見せた柚子は橋の手すりへと足をかけ、飛び降りた。
 そして、空中へと配置されたアクションカードをゲットし、それを即座にプレートへと叩きつけ、発動させる。

「アクションカード『大脱出』!この効果で、バトルフェイズは終了よ!プリマ!」

 落下していく柚子はすぐに馳せ参じたブルーム・プリマに捕まり、事なきを得る。体を張ったアクションにオォ!と会場から歓声が起こる。


「こ、怖いことするね……。心臓が止まるかと思ったよ??」

「こうでもしなきゃ、あなたには勝てないからね。それにエンタメデュエリストとして先輩である私がアクションで負けていられないの!」

 プレイングで観客の注目を集めた私に対し、体を張ったアクションで一瞬にして観客の注目を掻っ攫っていく柚子。その凛とした佇まいから絶対に負けられない! と気迫が伝わってくる。

「いいね、そう来なくっちゃね!私はこれでターン、エンド」


 [優希]LP3300

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