暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第30話 告白
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「大丈夫か?キリト」

「あぁ、なんとか……」

心配そうに聞くカゲヤにキリトは平気そうに言うが、その顔には罪悪感で一杯だった。

「そんな顔をするな。俺が勝手にやったことだ、お前が気にする必要はない」

「だが……」

「はぁ……おまえは何でもかんでも背負いこみすぎだ。少しは自分を許したらどうだ?」

「………」

「まったく………俺たちは先に街に戻ってるぞ。行くぞ、サキ」

「う、うん」

サキは駆け足でカゲヤの隣に駆け寄ると呟いた。

「あのままでいいの?」

「ああ、キリトはアスナに任せれば大丈夫だ。明日には元に戻ってるさ」

「そっか……」

「さぁ、街へ戻ろう。こんなところに長居はしたくない」

「うん」

カゲヤとサキはポーチから転移結晶を取り出すと55層の主街区グランザムへと転移した。








その後、カゲヤはサキを家に送って行くことになり、転移門で22層へと転移した。
カゲヤはサキの手を引きながら20層の南西にある森と湖が沢山あるエリアへと歩いて行く。
森へ入って10分程度歩くとサキのホームが見えてきた。
カゲヤは玄関の前で止まる。
しかし、何時もならここでサキが手を離し家の中へと入っていくのだがサキはカゲヤの手を握ったまま俯いていた。

「サキ?どうしたんだ?」

「……えっとね……その……」

サキは顔を上げて何か言おうとしたがすぐに俯いてしまう。

「まずは中に入ろう。話はそれからだ」

「うん」

カゲヤはサキの手を引きながら家の中へと入っていく。
サキのホームはリビングと寝室の2部屋しかないが中は意外と広い。
短い廊下を進み左側についているドアを開けリビングへと入る。
そのまま進みカゲヤはサキをソファに座らせるとカゲヤもその隣へ座る。

「それで、どうしたんだ?」

「あのね、実は最前線から離れようかなと思って……」

「何かあったのか?」

カゲヤの問いにサキは首を横に振って答える。

「ううん、そうじゃなくてね……その……怖いの……」

「怖い?」

「うん。また何か起きそうで怖いの……いつか……みんながいなくなるんじゃないかって………それにこれ以上カゲヤ君に迷惑かける訳にはいかないし……」

深く俯くサキにカゲヤは優しい声で言った。

「俺は迷惑だなんて思っていない。それに俺が好きでやっているんだ。サキが気にする必要はないさ」

「でも……」

「それに守ると約束しただろ?」

「そうだけど……どうしてそこまで……」

「サキのことが好きだから護りたいんだ。傷付いてほしくないんだ。それに、好きな人を護るのを迷惑だなんて思う奴はいないだろ?」

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