暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第47話 陽海学園へようこそ?
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
でもらってます! なんっちゃって〜」

 猫目先生の所謂ジョークトークにクラスが笑い声で包まれる。ジョークはジョークでも、実際に殺すかどうかは判らない。と言うより、これまでにそう言う出来事が無かった為、判らないだけなのだが。

「(ひいいいぃ オレ正体バレたら殺されるーーー! 何でだ??何で人間のオレがこんな学校にーーっ?)」

 月音は親父に貰った妙な学園入学チラシを渡され、入学したのを思い出した。

 初めはかなり不安で入学を拒否したが、何せ、全ての志望校に滑った、不合格だった不幸息子。
 両親の申し出を、全力で拒否するのはさらに親不孝者だろう。浪人生にもなれば、更にだ。

 そしてしぶしぶ入学したのだった…が……、こういう自体に巻き込まれてしまった。

「(親父ーーー 確かに高校も入れないの親不孝だって思ったけど 流石にこんなとこやっていけないよ!! 早く…一刻も早くオレここから逃げ出さないと…)」

 不自然な感じで、小さく暴れまくる月音だった。

「(いやはや、ほんとに 席教室の後ろの方でよかった!!)」

 カイトは、ちょっと性格悪いかな?っと思いつつも、明らかに挙動不審な月音の姿を楽しんでいた。でも、楽しむだけで終わる様な事はしない。彼とは入学前に知り合った仲だ。

 まだ、友達、とは言えないけれど。

「(まあ いきなり、こんな学園(ところ)に来たらこうなるのも無理ないよな。 ……オレは、影ながら応援するぞ。月音)」

 月音をフォローする、と決めつつ 月音の挙動を楽しんでいたその時だ。遅れて、教室に入ってきた生徒がいた。

 ガラッ! と勢いよく開いたかと思えば、女子生徒が入ってきた。一目見て判った。……モカだったから。

「すみませんっ! 入学式の後、校舎、迷ってしまって… 遅れました!」
「あら? 大丈夫よ。初めてだもんねー。仕方ないって。 空いてる席に座って まァかわいーコ♪」

 当然ながら、モカが入ってきたら教室は大騒ぎだ。騒ぎ立てる大多数は男子である。

「美しい!」
「こんなことクラス同じになれて幸せ〜!」
「変化にしてもあんなに美しくなれるやつなんていないぞ…」

 なーんて会話の嵐だ。
 騒ぎさえはしてないものの、斯く言うカイトも同じくであり。

「(確かに改めて見ると綺麗な子だな…。綺麗、うん。可愛いって表現も正しいかも……)」

 クラス中が盛り上がってるその時だった。更に衝撃的な光景が広がってしまうのは。

 モカが、席へと移動している最中に月音を見つけたと同時に、その体に抱きついたのだ。


 当然だが、この行動にクラスは大騒ぎ、特に男子にとってはだ。

「やあ、 ご両人。……が、今は一応授業中、と言うかHR中だよ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ