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進撃の幼子。
【第1部】
【第1章】幼子世界を超える。
第一町人の名前。
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れないものを見たという顔をするので、リヴァイの機嫌はどんどん下降していきます。
近くで固まって口が開いたまま呆然とこちらを凝視している兵士には、人を殺せそうな視線を送り、地響きのしそうな声で言いました。

「・・・おい。何見てやがる。さっさとそのだらしのない口を閉じろ。削ぐぞ。」

「は、はいっ。申し訳ありませんっっ!!」

心臓に手を置き、慌てたように敬礼した兵士は、何も見なかったと自分を言い聞かせながら去って行きました。
団長の部屋の前で立ち止まったリヴァイは、そのまま扉を強くノックすると、返事を待たずに入室し、その勢いに驚いた部屋の主である調査兵団の団長、エルヴィンは、執務机の上の書類を見ていた視線を上げます。

「リヴァイ。ああ、驚いた。遅かったね。どうしたんだ?そんな顔して。・・・?その子供は?」

「訓練地区で拾った。」

「訓練地区・・・?あそこは一般人の立ち入りは禁止されてるはずだが。」

「知らん。立体起動で本部へ帰還中にガキだけがいた。・・・捨て子だ。」

リヴァイの最後の言葉にエルヴィンはピクリと眉を動かすと、リヴァイの抱いている幼子に視線を移したのでした。


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