暁 〜小説投稿サイト〜
神様転生した先のサイバーパンクで忍者になって暴れる話
シチュエーション・オブ・ソウカイヤ
3話
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を出す。
 だが、控えていたオークがその手を取る。

「……困りますよ。お客さん」

 ダークスーツに黒いサイバーサイバーサングラス。クローンオークだ。
 それを見たリーダーオークが怒声をあげる。

「ダッコラー! テメッコラー! スッゾオラー!」

 コワイ!
 善良な者であれば失禁するほどであろう!コワイ!
 だが、ここでは命とりだ。

「おやり」

 ベルベットの冷たい声と共に、控えていた他のクローンオークがにじみ出る。
 クローンオークは同時に銃を構え、同時に銃を発砲。

「「ザッケンナコラー!」」

 重金属の弾丸は正確に無粋なオーク達に直撃する。

「「アバーッ!」」

 誰一人他の客に当たることなく、敵であるオーク達にのみが排除された。
 数瞬の沈黙の後、まばらな拍手が店内にコダマする。
 客達は見世物としてしか、彼らの結末を見ていない。
 この程度、マッポーめいたアトモスフィア漂うトーキョーキングダムではチャメシ・インシデントなのだ。ブッダよ、あなたは今も寝ているのですか!
 クローンオーク達が死骸を片付ければ、いつも通りの店内に戻る。
 暴力の匂いを嗅ぎ取ったためか、ベルベットの顔が少しばかり紅潮していた。
 それを見て取ったふうまがシェリー酒を頼む。
 注文を受け取ったベルベットが早速シェリー酒をワイングラスに注ぎ込む。

「はい」

 目の前に置かれたシェリー酒を、ふうまはベルベットの方へ押す。まるで彼女に飲んでもらいたい様だった。

「…………ふふ」

 嬉しそうにほほ笑むと、そのシェリー酒をベルベットは一気に飲み干した。
 瞬間的に視線を交差させる。ふうまは幾らかの金額を置いて店を後にする。
 ベルベットも他のバーテンダーに、

「ちょっと疲れたから後は任せるよ」

 と言って二階に上がる。
 そこは彼女の自室として使っている場所だった。そして、音が漏れないよう防音機能も付けている。
 部屋の窓が開いていた。そして、誰もいないはずの部屋に男が一人たたずんでいた。
 勿論ふうまである。

「今夜は泊まってけんだよねぇ?」
「ああ」

 絡みついてくるベルベット。
 ふうまも相手をするように体をまさぐる。
 そのまま彼女をベットに押し倒す。そして、

「アタシいま体温何度あるのかなーッ!?」

 ベルベットの艶声が響くのだった。
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