暁 〜小説投稿サイト〜
神様転生した先のサイバーパンクで忍者になって暴れる話
シチュエーション・オブ・ソウカイヤ
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を出す。
だが、控えていたオークがその手を取る。
「……困りますよ。お客さん」
ダークスーツに黒いサイバーサイバーサングラス。クローンオークだ。
それを見たリーダーオークが怒声をあげる。
「ダッコラー! テメッコラー! スッゾオラー!」
コワイ!
善良な者であれば失禁するほどであろう!コワイ!
だが、ここでは命とりだ。
「おやり」
ベルベットの冷たい声と共に、控えていた他のクローンオークがにじみ出る。
クローンオークは同時に銃を構え、同時に銃を発砲。
「「ザッケンナコラー!」」
重金属の弾丸は正確に無粋なオーク達に直撃する。
「「アバーッ!」」
誰一人他の客に当たることなく、敵であるオーク達にのみが排除された。
数瞬の沈黙の後、まばらな拍手が店内にコダマする。
客達は見世物としてしか、彼らの結末を見ていない。
この程度、マッポーめいたアトモスフィア漂うトーキョーキングダムではチャメシ・インシデントなのだ。ブッダよ、あなたは今も寝ているのですか!
クローンオーク達が死骸を片付ければ、いつも通りの店内に戻る。
暴力の匂いを嗅ぎ取ったためか、ベルベットの顔が少しばかり紅潮していた。
それを見て取ったふうまがシェリー酒を頼む。
注文を受け取ったベルベットが早速シェリー酒をワイングラスに注ぎ込む。
「はい」
目の前に置かれたシェリー酒を、ふうまはベルベットの方へ押す。まるで彼女に飲んでもらいたい様だった。
「…………ふふ」
嬉しそうにほほ笑むと、そのシェリー酒をベルベットは一気に飲み干した。
瞬間的に視線を交差させる。ふうまは幾らかの金額を置いて店を後にする。
ベルベットも他のバーテンダーに、
「ちょっと疲れたから後は任せるよ」
と言って二階に上がる。
そこは彼女の自室として使っている場所だった。そして、音が漏れないよう防音機能も付けている。
部屋の窓が開いていた。そして、誰もいないはずの部屋に男が一人たたずんでいた。
勿論ふうまである。
「今夜は泊まってけんだよねぇ?」
「ああ」
絡みついてくるベルベット。
ふうまも相手をするように体をまさぐる。
そのまま彼女をベットに押し倒す。そして、
「アタシいま体温何度あるのかなーッ!?」
ベルベットの艶声が響くのだった。
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