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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第44話:思い込んだら色んな道を……
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がクラブの新任コーチは、誰の親でも無い(つーか独身男)のに、近所に住んでるってだけで、コーチを引き受けてくれたんだ。
ってか、勝手にコーチをやり始めたんだけどね。

「おーい、アロー君! 足が止まってるぞ。もっと走り込め」
ついついボーッとコーチを見てたら、大きな声で一喝された。
そう、この人がオイラ達のチームの頼れるコーチ……イサーク・クンドーさんです。

初めて見た時は、あまりにも厳つくて……しかも毛深くて、ゴリラかと思っちゃったんだけど、根は良い人でクラブ内でも好かれている。
現在はフリーターらしく、近所のお屋敷で日々鍛錬をしてるらしい。

何でも、2年後(正確には2年を切った)に行われる武術大会に参加して、能力を認めてもらったら国に仕官するとの事だ。
一応アニキに知らせたところ、『あぁ、カタクール候の子飼いの連中だ。悪い奴じゃ無いから安心して良いよ』と教えてくれた。

“連中”というのは、コーチの友達(仲間?)で、一緒にカタクール侯爵様の屋敷で鍛錬してる方々だ。
クンドーさんがリーダ格で、トシー・ヒッカータさん、ソウゴ・オーキットさん、サガール・マウンザキさん達の事だ。
他にも数十人程居るらしいが、一番よく連んでるのはこの4人。

もう少し夕方になると、夜間の仕事(アルバイト)がある為、ヒッカータさん・オーキッドさん・マウンザキさんがクンドーさんを呼びに来る。
3人ともクンドーさんを慕ってるみたいで、キツイ事を言う時もあるけど、基本的に良いチームみたいだ。

まるでリュカさんに暴言を吐く、アニキやティミー殿下達の様に……
やっぱり上に立つ人物は、ああ言う大らかな人柄の方が良いんだね。
オイラもプライベートの事を色々相談してるんだ。

……あれ? 何か広場の入り口付近が騒がしい。
誰か来たみたいだけど……ヒッカータさん達かな?
まだ時間じゃ無いのだけど……

アローSIDE END



(グランバニア城下町)
リュリュSIDE

再来月、ティミー君は外務大臣として他国へ外遊に赴く事になっている。
その為の準備等で忙しくなってきたのだけれど、ほぼウルポンに押し付けているので、現状は時間が出来ている。

だからなのか、日々成長しているアルルさんのお腹に手を当てて、パパとして優しく話しかける時間を多くとっている。
先程も仕事が一区切りすると……

『リュリュ、今日はもういいから終わりにしよう。この書類を軍港の責任者に届けてくれたら、今日は帰っても良いよ』
と、仕事を切り上げて奥様の下にニコニコ帰って行った。

如何いうつもりなのか、100(ゴールド)ものお駄賃をくれて私をお使いに行かせる。
私も結構お給料は貰っているのだけど、貰えるのであればお兄ちゃんからのお
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