暁 〜小説投稿サイト〜
神様転生した先のサイバーパンクで忍者になって暴れる話
シチュエーション・オブ・ソウカイヤ
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「俺達で最後だ」
いつの間にかクローンオーク達の死体の横で、一対の男と女が立っていた。
一人の男は片目を閉じた男。
もう一人の女は腰まで延びた黒髪で片方の目を覆い、体型が露な忍服。その胸は豊満であった。
二人は手を合わせると、
「ドーモ、はじめまして。フウマです」
「ドーモ、はじめまして。フウマ・サイカです」
オジキした。
二人のアイサツを見て、息も絶え絶えなキルケも、手を合わせてオジキをする。
「ドーモ、フウマ・ニンジャ=サン。フウマ・サイカ=サン。キルケです」
明らかな戦闘の場で交わされるアイサツ。これには立派な理由がある。
平安時代に魔と人が混じりあい起きたとされている戦い。
人間側に立ったニンジャ(他の国では騎士などと言われている)対魔の者達の巨大な戦。それは人間世界対魔とされるほどだった。このとき交わされた調停書。古事記に、アイサツは絶対の礼儀であるとショドーされている。それは他の国から来た戦士達も同様である。
以来、これを行わないことはスゴイシツレイな行いとされていた。
「新興のソウカイヤの頭領が何のようですか?」
「ここら一体の支配を手中に入れたからな。ここの物も頂きに来た。良い考えだろう?」
ジャアク!何たる非道か!ブッダ!しかし、ここは魔都トーキョーキングダム。
この程度はありふれすぎた「チャメシ・インシデント」なのだ!
「そんなことはさせません!」
キルケが杖を降ることで、触手生物が召喚される。
「イヤーッ!」
キルケが触手生物に命令する前に、ふうまがスリケンを投擲。ゴウランガ!触手生物の命を奪う。
「そんな」
キルケは驚愕のあまり立ち尽くす!スゴイ!ウカツ!
その間に、ふうまが近づく。
「イヤーッ!」
「ンアーッ!」
ポン・パンチがキルケの腹部に直撃。足に力が入らなくなり、前方へ倒れた。
閉じていた片目を開いている。その目は銀色に輝いており、キルケを観察していた。そのまま彼女の横にある杖を奪う。
「これが貴様の能力の要か」
男が杖を振るうと、キルケが喚んでいた触手生物が無数に現れた。
「な、嘘!」
自身の能力と全く同じことが起きていることに、キルケは驚きを隠せない。
「貴様の能力を奪った」
ふうまニンジャと名乗った男は、把握した能力を奪うドウ=ジツ。マモンの使い手だったのだ!
触手生物に全身を拘束されているキルケは、男を睨む。
「私をどうするつもりですか!」
「お前をスカウトする」
彼の言葉を聞いた
災禍
(
サイカ
)
は、首を横に振り倉庫から出ていく。
彼の言葉を聞いたキルケは、抵抗しようと体を激しく動かした。
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