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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
反撃の狼煙
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カロフは眉間にシワをよせ表情を大きく歪ませる。だが、それを見て後ろにいたフリードたち雷神衆が声を張り上げる。

「何言ってんのマスター!!」
「俺はラクサスを信じるぞ!!」
「ラクサスならジュラだって越えられる!!」

ラクサス親衛隊雷神衆。彼らも心のどこかで一瞬考えてしまっていた。「これだけの敵にラクサスが勝てるのか?」と。しかし、彼らは信じること以外することができない。大金星という奇跡を。

「っ・・・」

仲間たちが奇跡を信じている中、ラクサスは1人額から流れる汗を感じていた。それは完全にジュラの威圧感から来る冷や汗であるのは間違いないだろう。

「大丈夫だ!!いける!!俺はここにいるぞ!!ラクサス!!」
「雷神衆が付いてるぜ!!」
「あのラクサスが・・・緊張している?」

魔水晶(ラクリマ)ビジョンに映し出されている緊張の面持ちのラクサスを見てフリード、ビッグスロー、エバーグリーンの3人は声を大にして声援を送る。しかし、その声は遠く離れているラクサスには届かず、聖十の称号を持つ男を前にしたラクサスは険しい表情をし続けている。

一方、そのラクサスとは別のところでは同じように敵のプレッシャーに飲み込まれそうになっている男がいた。

「リオンの奴・・・タクトを一瞬で・・・」

黒髪をした青年は目の前の銀髪の青年が自分と戦っていた長身の男を一撃で倒したことに恐怖している。
長身のその青年は黒髪の青年のギルドの最強の女魔導士妖精女王(ティターニア)と互角に戦えるほどの実力者。さらには4日目のバトルパートではその女魔導士と7年前五分とされてきた番犬を相手にし常に優勢を崩されることなく勝利を納めたのだ。そんな男が目の前で・・・しかもわずか数秒のうちに戦闘不能にされてしまったのは誰1人として想像することができる訳がなかった。
その光景を間近で見せつけられた者が冷静さを保っていられるはずがない。

「ヤバイ・・・グレイの奴、完全にリオンに飲まれてるよ」
「無理ないよ。だって天馬のタクトがあんなあっさり倒されたんだもん・・・」
「冷静でいられる方がおかしいよ」

カナ、リサーナ、レビィの応援席にいるメンバーは口々にそう言う。

「どうしたグレイ。何をそんなに怯えている」
「お・・・怯えてるだぁ?」

一歩詰め寄りグレイを挑発するリオン。しかし、2人の距離は詰まらない。その理由は簡単だ。グレイがリオンが詰め寄ってきたのと同調するように後ずさりしてしまったのだ。それを見たリオンは小さく笑みを浮かべさらにグレイを精神的に追い詰める。

「今、後ずさりしなかったか?」
「し・・・してねぇよ!!」

弱味を見せたくはないグレイ。しかし、リオンの言う通り自分は間違いなく後ずさりしてしまった、彼の力
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