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リリなのinボクらの太陽サーガ
表裏
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【焔の潜入任務】
〜〜Side of マキナ〜〜

周波数140.15から通信。

とある筋(スカリエッティ)のリークで手に入った情報によると、その山岳地帯から異常な電力使用が見られるそうです。そこでその世界の協力者から送ってもらった衛星写真を確認すると、地図上や記録には存在していない研究所が発見されました。この隠蔽度合いから察するに、恐らく“裏”が関わる施設に間違いないでしょう。今回の任務はその研究所に潜入し、何をしているか調査して下さい。ただ、私達はPMC……事態の解決までは任務に入っていません。どうするかはマキナの判断に任せます』

「了解、夜が明ける前に終わらせる」

『……あ、すみません。どうしても違和感が拭えなくて』

「はぁ……気持ちは分かるけどさ、シュテル。もう慣れてもいい頃でしょ……」

『善処します。では、ご健闘を祈ります』

アウターヘブン所属次元航行艦“エルザ”にいるシュテルとの通信を切って、私は目の前の山岳地帯を見据える。石灰の成分が多く白い山肌の中、景色に溶け込むように白く塗装されたコンクリートの壁や金属性の屋根があった。あれが今から忍び込む研究所……。
なお、今の私はレックスのウィンドウを介さず自分で声を出している。自前の声を失った私が声を出せるのは、アウターヘブン社で声帯を機械に入れ替える手術を行ったからだ。もちろん、馴染むまで多大な苦痛に襲われたものの、一年も経てば完全に馴染み、痛みも無くなっている。この機械はどこぞの小学生名探偵のネクタイみたいな変声器の機能も備えているため、やろうと思えば知り合いの声帯模写も出来る。が、基本は復元した記憶にある昔の自分の声を使っている。誰かの声を模写するのは必要時だけだ。

さて、地面に腹ばいになった私は双眼鏡で、研究所の規模や警備員などの位置や装備を確認する。Marking……Marking……。武器は旧型デバイス……のみ? やれやれ、次元世界には相変わらず質量兵器嫌いの連中の多いこと多いこと……魔法の使えない状況はファーヴニルのせいで一度味わっているのに、全然学んでない。

おかげで対策が楽になるんだけどね。敵の位置をあらかた調べた私は腰を低くしながら山の斜面を降り、ピッキングで柵の扉を開けて研究所の敷地内へと足を踏み入れる。

「あ〜畜生、寒い。こんな僻地にある研究所なんて、誰が襲うんだっての……」

「全くだ。いくら給料が良くても、退屈なのはどうしようもないよな」

「それにしてもあれだ。前にえらく高い階級章を付けた男がやって来たの、覚えてるか? ほら、あの顔の皮膚が全部火傷でただれた……そう、まるであの世から這い上がってきたような奴」

「覚えてる、悪夢にも出てきたよ。あんな人間じゃない顔、一度見たら忘れられるか……あれ
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