暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1200話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ギルガメッシュの両腕を見たレモン達だったが、それでも誰1人悲鳴の類を上げなかったのは、さすがと言うべきだろう。
 こう言うのは何だが、既に慣れているといったところか。
 それは生身での戦闘をメインにしているあやか達従者組も同じであり、シャドウミラーの広告塔として動いているシェリルも同様だった。
 戦闘関係には殆ど参加しないシェリルが一番怖がってもおかしくなかったが、そのシェリルにしてもエヴァとの訓練で相応の地獄を見ている為か、不愉快そうな表情を浮かべてはいても悲鳴を上げたりはしていない。
 ただ……

「ちょっと、アクセル。テーブルの上に直接上げないで頂戴。血で汚れるわ」
「そうよ、アクセル君。せめて何か布に包んでとかした方がいいわ」

 不愉快そうな表情を浮かべてそう告げたのは、この家の台所を支配するマリューと千鶴。
 ……怒る方向性が違うと思ったものの、言っているのは正論だったので、改めて空間倉庫から数枚のバスタオルを取り出し、ギルガメッシュの両腕の下へと敷く。
 幸い血とかは殆どテーブルに付いたりしなかったけど、もしかして金ぴかの血って事で相応に何らかの効果はあったりするんじゃないか?

「ギルガメッシュは宝具の担い手という意味で個人としての戦闘能力自体はそれ程高くなかったが、普通のサーヴァント3人分の魂を持っているというだけあって、その基礎能力は非常に高い」

 まぁ、この金ぴかは凛の父親じゃなくて言峰と契約を結んだ状態での肉体だから、筋力や魔力はそれなりに高く、幸運は非常に高いパラメータだろうけど。
 それでも技術班にしてみれば、宝具と同等か……人造人間に関しての研究をしているレモンにしてみればそれ以上に高い価値を持っている筈だ。
 俺が知っている限りでも、門世界のオーガやネギま世界での技術を使って、量産型Wは日々バージョンアップしている。
 だとすれば、素材だけは一級品でもある金ぴかの肉体を研究する事により、量産型Wの性能は更に上がるだろう。……慢心したりするようにならなければいいんだが。
 いや、量産型Wは人型の機械に近い存在だ。Wナンバーズのように自意識がない以上、慢心とかはしないと思う。……多分。

「へぇ……ギルガメッシュの両腕、ね。確かにアクセルの話を聞く限りだと、かなり有用な素材に思えるわ。けど、さっきの話だとアクセルの挑発に掛かってあっさりとやられたんじゃなかったの?」
「こう言ってはなんだけど、俺の場合はサーヴァントとしても色々規格外な存在だったからな。規格外なサーヴァントである金ぴか……ギルガメッシュと比べても、更に俺の方が規格外な存在だった訳だ」
「……なるほど。まぁ、色々な意味でアクセルと戦って無事に済むような相手がいるとは思えないから、その説明は寧ろ納得してしまうわね」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ