暁 〜小説投稿サイト〜
『続:殺し、失い、得たもの。』
『再:舞とカズ』
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するんやろ?舞が本気で好きになるなら良いんやろ?』

『舞の意志が何より大事やし、それに、アンタの思い過ごしかも知れんやん?確信がない限り舞に不安を与えたくない』

『せやな...思い過ごしであることを願うけど、最初、今すぐ目の前から消したいって衝動と恐怖を抑えるのに必死だった。絶対なんかある...これで何も無かったら殴って笑ってええよ』

『なんなんそれマジメに怖いし』

『それと、さっきぶつかったチンピラ、組長とこの下っ端なんよ。組長に報告してくれてると思う。あ、舞ナンカ貰ってる。嬉しそうやし...ホンマに零の思い過ごしで、カズが普通の人やったらええのにって思うけど...ちゃうやろなぁー...』

『......』

『舞ーっ♪何貰ったん?』

舞が嬉しそうに走ってくる。
こんな時でも、こけるなよっ!とか思ってしまうくらい、舞が大事。

『コレ、超カワイイ♪』

イルカのピアス。
口説くんか?
計算か?

カズの行為が全てマイナスにしか捉えられん。

舞の笑顔が、芽生え始めた恋心が、このまま続けば、零と桜は知っとくべき事がある。

...いつの間にか恋人繋ぎになってた。

カフェに入った。
外から見張る。
舞が先に出てきた。


『カズが、すぐ持って行くから皆と居りなって♪』

『惚れた?』
『チョット好きかも♪』

照れ過ぎて顔真っ赤。
コッチが恥ずかしいわ。
桜が鞄から出したCDで舞の顔を隠した。
ふざけて笑い合ってたらカズが出てきた。

『適当に選んだし飲めんかったら交換してくる』

『カワイイカワイイ舞にだけ御馳走してくれたら良かったのにぃー...ありがとうございますっ!』

チョットふざけたノリで言ってみた。
一か八か。
反応見る為に。

『皆と一緒の時は皆の分買うのは普通でしょー』

あれっ、...
桜もキョトンとしてる。
キレんにしても絶対イラッとはするやろ思たのに。
桜と話して、暫く試してみることにした。

キレるスイッチは何か。
本性は出すか。
表情も細かく見る。

舞が『アレしたい!』ってUFOキャッチャー指さした。
カズが一瞬コッチを見て、舞の手を引っ張って逃げるように店内に走って行った。

『トイレに連れ込まれたらっ!!!』

2人は咄嗟にトイレにダッシュ!!
居らん!!
なんでっ!!
何処!!
最悪っ!!
くっそーっ!!
2人は泣き出した...

後ろにあるプリクラ。
舞の楽しそうな声が...

心臓止まるか思た。
自分を殺したい思た。
この血の気が引く感じ、二度と嫌やっ!!

舞の声聞いた瞬間チカラ抜け過ぎて立てれんかった。
ホンマ笑うしかな
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