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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter20
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なかった。

「けど、いつからか…俺はその目的を忘れて管理局の操り人形になっていた…それに気づいたあの時…もう遅かった…」

あの国の惨状をみて漸く操られていたことに気づいた…もしその事さえ知らなければ今も操られていたであろう。

「結果俺は何万という人を死なす根元となった…この重圧に耐えきれなくなって…なんのために戦ってきたかわからなくなって…俺は一度罪から戦いから逃げた…」

その重みから逃げた俺は偶然にも初音島に流れ着いた。

「俺は逃げた場所でも忘れたくても忘れなかった…でももう戦わなくてもいいっと思ってこんな日常も悪くないと思ったんだ」

初音島で過ごした時間は必ず忘れない…あれほど充実した日々はそうそうなかった。

「けど、突然この巡ヶ丘に迷い混んでパンデミックが起きてしょうがなく戦うことになった」

此処に来てからは音姉や悠里…そして学校で過ごしたみんなを守ろうと戦ってあのときはあまり、悪い気にはならなかった。

「けど、裏で管理局が暗躍してるって知ったとき、俺は結局戦いから罪からは逃れられないと思った」

だから、俺は何もわからないまま戦場に戻ってきてしまった今までは…だ。

「けど、こんな俺にも支えてくれた人たちがいた…いや、局員になる前も支えてくれた人はちゃんといた…けど、次第にそのことを忘れて一人になってしまった」

責任や期待の重圧で他に頼る人たちがいなかったから…

「そしてさっきまで俺はなんのために戦ってきたか、さえも忘れていた…本当…情けない…だから」

アークを構えてベヒモスに剣先を向ける。

「もう逃げない!自分の罪から戦いから!」

これが俺の決意…そしてけじめだ

「あ、あははははっ!!」

少しの静粛と共にウェルの笑い声が聞こえてくる。

「まさか、管理局のエースと言われた君がはじめは私闘で戦っているなんてね」

「別に笑いたければ笑えよ…けどな俺はこの道を進む」

「いいだろ、望み通りに殺してやるよ!」

ウェルの言葉と共にベヒモスの雄叫びが通路全体に響き渡る。

「俺はこれからまだやることがあるんだ!こんなところで死ぬつもりはない!それに俺には帰らないといけない場所がある!」

巡ヶ丘中学に残してきた音姉達…心配してるかわからないけど…謝りにいかないといけないしな、勝手に出ていってごめんって…

「圭!」

「は、はい!」

「こいつ倒して、生きて此処から脱出するぞ!」

「はい!」

脱出するために目の前の障害を倒す!


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