暁 〜小説投稿サイト〜
首都高狂想曲
シルビア…魅力やね!

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PM11:30 都内某所

「油温OK、水温OK、OK!シルビア!」
と言い、何処かのS30乗りを真似た喋り方をした男が自慢のシルビアに乗り込む。
目指す場所は346プロダクション。
待っているのは神崎蘭子。

「やっぱりSR20のエンジンサウンドは良いねぇ…セクシー、エロい!」
どうやらこの男は某ゲイポルノ動画に毒されてるようだ。大学生にもなって彼女が出来てないのも頷ける。
蘭子は色々あって知り合った模様。

そんなこんなで346プロに到着

「待っていたぞ!我が下僕!(待ってました!男さん!)」
「うっす。待たせたな」
男はどうやらこの喋り方を理解してるようだ。

「そんじゃ(首都高)上がるか」

PM11:55分 首都高速都心環状線(通称C1)江戸橋ランプ

この時間はまだ交通量が多くハイペースで攻めるクルマも少ない。
狭い環状線でこの時間帯でペースを上げた走りをしたらどうなるか分かるであろう。

ワンミス=大惨事

「取り敢えず深川線経由で大黒行くか」
「我が友の砂時計よ…暫し止まれ(ちょっと待ってくれますか?)」
「ん?どうした?」
「あそこは…賑やか過ぎて…ダメ」

どうやら人混みでうるさいのは性に合わないらしい。

「えぇ…(困惑)それじゃあ大井PAで少し休んでから大黒線で横羽乗るか」
「行きましょ…血が滾るわ」

向島線から箱崎JCTを経由して深川線にアクセスする。
急なコーナーを立ち上がりアクセルを踏み込む。シフトチェンジ、バックタービンの独特の音、そして鋭い加速。

「ああ〜〜たまらねぇぜ…やっぱりシルビア…魅力やね!」
「え、ええ、そうね(やっぱり変態だこの人…)」

夜はまだ始まったばかりだ。
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