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逆襲のアムロ
24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
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* ヨーロッパ ベルリン基地 1.5 10:00


この頃になると、ティターンズの地球至上主義が前面に現れ、各地での連邦政府与党の強引な手法に抵抗する市民の弾圧が地球内外で勃発していた。

コリニー自身も政界に転じ、中立派のゴップ議長を抱え込み、与党第一党としてスペースノイドへの圧政と地球上の貧困層への負担、富裕層向けの政治を主導していた。

それに対抗する議員とすれば野党のジョン・バウアー、ガルマ・ザビ、ブレックス・フォーラ、ローナン・マーセナス等だった。彼らは各々のネットワークで各々の手法で戦っていた。

バウアーはカーディアスとパイプを持ち、来たるべく災厄に待ち構えながらもティターンズのやり方を批判。ガルマはスペースノイドとの融和での対立の上でハヤトのカラバに支援。

ブレックスもガルマと同様で反地球連邦軍組織エゥーゴの指導者。ローナンはやり方の批判はすれど、敢えてティターンズには直接的な関与はしなかった。

ティターンズの若き士官のジェリド・メサ中尉はベルリン基地での地球重力下実験で同期のカクリコン・カクーラー中尉、そしてエマ・シーン中尉と共に赴任していた。

重力下でのティターンズの最新鋭量産機バーザムの実験をこの基地で行われていた。近隣のフランスでダグラス率いる反連邦組織部隊がティターンズの基地を制圧してはこちらに向かっている状況をジェリド達は聞いていた。

ダグラス大将麾下の精鋭部隊は7年前の戦いからの兵士構成で、テネス大佐、キッシンガム少佐、ウォルフ中佐、サミエック中佐と聞くと粛正部隊と恐怖されるティターンズでも怖気づいてしまう。

そして彼らの操るジムVはジム、ジムUを経た量産機での最新鋭だった。それに為す術なく少数ながらも敗北を期していたティターンズ首脳部はジャミトフ大将を筆頭に最新量産機の着手を始め、ジムVの性能に上回ると目されるバーザムを作り上げた。

ジェリドがカクリコンとその機体を眺めていた。

「乗ってみてどうだった?」

ジェリドがカクリコンに尋ねた。カクリコンは少し笑みを浮かべていた。

「ああ、いいぞ。ハイザック、マラサイ、ガルバルティと経てきた機体だ。ガンダムの流れも組み込まれている。ジムとは違う規格だから、あのジムVに対抗できるはずだ」

「そうか。ジム系は地力勝負だからな。小細工を凝らしたマラサイ等だと器用さだけでジリ貧になる」

「ジェリドの言い分は良く分かる。ジム系には芸がないがそれが短所で長所だからな。機動性能を上げると制御が難しいやら、そういう難点を無くして平均的に伸ばしてきた機体と違って、癖がある我々の機体はそこが運用が難しい」

「だが、それを活かせればジムなど問題ではない」

ジェリドがカクリコンに向かって胸を張ったが、カクリコンが
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