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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
幽州編
第18話 并州からの旅立ち
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込むのに必死になりながらもこの男の歌を目を輝かせて聴いている。
そして月や僕も・・・
(この男になら、いいかな・・・)



そして、新曲を歌い終わり、バサラは
「じゃあ、行くぜ。またな!」
そう言い残し、晋陽の街を赤兎と共に去ろうとする。
そこへ
「待って!」
「ん?」
呼び止められ、バサラが振り向く。
どうやら呼び止めたのは賈?のようだ。
どうしたというのか。
「・・・詠よ。」
「あん?」
「もう!その、あんたに私の真名の詠を預けるわ!こ、これはその、せ、赤兎のこととかを解決したからあんたのことを認めてあげたのよ!だ、だから、ありがたく預かりなさい!」
そう顔を赤らめながらバサラに指を指しながら言う賈?。
その姿は普段の様子とはかけ離れたものである。
思わず女性陣や住民、兵たちがみな
『かわいい・・・』
そう呟く程であった。
当のバサラはというと
「いいぜ。おれは真名は無えから好きに呼びな。」
そう言いながら前を向き再び歩き出す。

「行っちゃったね・・・」
そう呟く月。
「ええ。まったく清々するわ。」
そう返すのは賈?こと詠。
「ふふ。そうは言っても顔は正直だよ?詠ちゃん、なんだか残念そうだよ?」
「なっ?!そ、そんなことあるわけ無いじゃない!?」
「なら、なんで真名を交換したの?居なくなってもいい人に真名を預けることなんて普通しないよ?」
「そ、それは、その・・・」
友人に追求され、言い淀む詠。
月の追求はまだ続きそうである。
その傍で、
「真名を預けられていいなあ・・・」
そう呟くのは華雄である。
彼女は空を遠い物を見るような目で見上げながら、
「私なんて、華雄なのに、華葉なんて名前で覚えられてたのに・・・」
どうやらバサラは華雄の名前を間違えて覚えていたようである。
「・・・ご飯」
そして恋は、街の定食屋に入り、食事をしようとするなど、自由奔放であった・・・






そして、バサラが晋陽の街を出て1月半が経った。
バサラは并州の北を目指していた。
その途中で寄った村や町で歌ったりしながら旅をしていた。
そんな中、今日も立ち寄った村を歩いていた。
そこで村人に話しかける。
「なあ、ちょっといいかい?」
「ん?あたしになんか用かい?」
「おれは今旅をしてるんだが、ここはどこなんだ?」
「あんた、ここは幽州の啄郡だよ。これ以上北に行くのは危ないから辞めといた方がいいよお。」
「ん?どうしてだよ?」
「それはねえ、ここからさらに北に行くと、北平ってところに着くんだけど、そのすぐ北側には、五胡っていう恐ろしいやつらが居るんだよお。
「五胡お?」
「あんた、五胡を知らないのかい?五胡ってのはねえ、恐ろしく馬の扱いに長けたやつらでね
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