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Element Magic Trinity
蛇髪少女は黒装束の手を取った
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「私とガジル様の出会い…でございますか?」
「そう、もしよければ聞かせてほしいなーって」

見慣れた快活そうな笑みを浮かべるレビィの言葉に、シュランは不思議そうな表情で首を傾げた。
初めて会った時から粗い黒髪の彼の傍にいる彼女と話す機会は、正直言ってあまりない。それはレビィ限定でという訳ではなく他のメンバーもそうで、まだギルドに入って日が浅いというのもあれば、かつての因縁がまだ完全には消えずに距離を置かれがちだというのも理由にある。
そして、実はガジル以上に声をかけにくいと思われているのがシュランだった。ガジルはまだナツ辺りなどとは喧嘩っ早い共通点から(いい意味ではないだろうけど)関わる点が見つけられる。
が、シュランにはそれがない。大きく変わらない表情に、ガジル以外にはあまり近づこうとしない態度。更に言えば若干その服装が原因で浮いているというのもあるのだが、それはさておき。

「ええ、それは構いませんが…何故そのような事を?」
「あー…えっとね」

問いかけに、レビィは少し困ったように笑ってから答える。

「シュラン、まだギルドに入ったばっかりでしょ?」
「はい」
「それで、あんまり話す機会もないから…どうしたら仲良くなれるか、私なりに考えてみたの」
「仲良く…ですか」
「うん。それで、ガジルとの事なら話してくれるかなって」

確かに、常日頃から付き従うガジルについてを聞かれればいくらだって喋れる自信はある。それなら誰が相手でも一定レベルの会話になるし、正直シュランの事を知るにはそれが1番手っ取り早い上に確かかもしれない。
シュランは少し目線を下げてから、真っ直ぐにレビィと向き合った。

「そういう事でしたら、是非。…ですけれど、いいのですか?」
「え?」

何を問われたのか解らないのか、今度はレビィが首を傾げる。
どこか不安そうに目を伏せて、誰にも聞こえないようにとシュランは小声で呟いた。

「いえ、その…あまり私がレビィ様と親しくしていると、不快に思われる方がいらっしゃらないかと……」
「ああ……」

彼女が言っているのは、彼女が幽鬼の支配者(ファントムロード)にいた頃の話だろう。確かにあの抗争の時、レビィが所属するチーム“シャドウ・ギア”は散々痛めつけられて、挙句木に張り付けられた。見世物にされているように思ったのを、レビィはちゃんと覚えている。
けれどそれはもう過ぎた話で、あれが原因の後遺症が残った訳でもない。既にレビィは気にしていないし、ジェットとドロイだっていくらかは吹っ切っているはずだ。だからこそ以前よりも躊躇なく彼女に声をかける事だって出来たのだが、シュランはまだあの一件を気にしているようで。

「大丈夫だよ、私達もう気にしてないから。それに、シュランとも仲良くなりた
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