4部分：第四章
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第四章
「あのね。あんたも今あいつ意外に友達いないでしょ」
「あんたも今色々言われてるでしょ」
「それが続くわよ」
「それでもいいの？」
こう言ってだ。慎吾と縁を切るように言っているのだ。それでだ。
その話を聞いてだ。慎吾は。
唇を噛み締めてだ。忌々しい顔で呟いた。
「だよな。俺といてもな」
彼といてもだ。博次にとってはだ。
どうなのか。それで言ったのだった。
「あいつにとっていいことないしな。あいつは何もしていない」
あくまで彼だけの問題だ。だからだというのだ。
それでだ。もうだった。
諦めてだ。その場を去ろうとした。
「それじゃあな」
クラスの入り口から、博次のところからだ。去ろうとした。これからは一人でいようと決めてだ。そのうえでなのだった。
だが、だった。ここでだ。
博次はだ。こう彼女達に言ったのだ。
「言いたいことはそれだけ？」
「えっ、何！？」
「何って！？」
「何だっていうのよ」
「だから。言いたいことはもう終わった？」
まただ。彼女達に言ったのだった。
「じゃあね。僕今から慎吾のところに行くから」
「ちょっと、何言ってるのよ」
「あいつと縁切れって言ってるのに」
「もうあんただけじゃない。あいつと一緒にいるの」
「それで縁切らないっていうの？」
「私達の話聞いたでしょ」
「聞きはしたよ」
それはだというのだ。
「けれど。馬鹿なことを聞いたとも思ってるよ」
「馬鹿！？」
「私達が馬鹿ですって！？」
「そう言うの！？」
「私達を」
「そうだよ。君達は慎吾が不良ってだけで否定して彼を全く見ていないじゃない」
だからだと。彼は言うのだ。
「それで馬鹿って言わないでどう言うのかな」
「あのね、あんな奴ね」
「何処がいいのよ」
「不良で勉強もできなくて」
しかもだというのだ。さらにだ。
「外見だって猿みたいだし」
「いきがってるだけじゃない」
「そんな奴でしょ」
「それで何だってのよ」
「だから。慎吾と話してみてそれでわかったのかな」
彼が言うのはこのことだった。あくまでだ。
そうしてだ。また言うのだった。
「全然話してもないでしょ」
「話すまでもないじゃない」
「そうよ。見ればわかるじゃない」
「そうでしょ」
まだこう言う彼女達だった。しかしだ。
博次はその彼女等にだ。また言ったのだった。
「じゃあね。今から慎吾のところに行くから」
「ちょっと、待ちなさいよ」
「あんたも何言われるかわからないのよ」
「それでもいいの！？」
「覚悟してるんでしょうね」
「言えば？好きなだけね」
平気な顔でだ。また言った彼だった。
「僕は全然気にしないから」
「くっ、何て奴なのよ」
「あんな馬鹿
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