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『続:殺し、失い、得たもの。』
『零の日常』

[2]次話


以前のように、変わりなく日常を...ただただ、やり過ごす。
沢山のものを失い、色褪せた此の世界で。
それでも...それでも、大切なものが在る。
せやから生きてられる。
ずるずると、無駄に生きてしまえる。

組長とは暫く逢ってない。
どうしてもせなあかんことがあるらしい。
代わりに、組の人が様子を見に来る。
たぶん、自分の目が届かんからって何かあったらあかんからって、頼んだんやろな。
そんな優しさ、嬉しくない。
心配されてるだけ。
守られてるだけ。
そんなん嫌や。
悔しいやん。

無力な自分を思い知る。
いつまで経ってもガキ。
あのときのまま...

泣いて、すがるように助けを求めて...
拾われた、あの日から...
何も成長してない。
ほんまに組長を父さんと重ねてた。
でも、ほんまにほんまに父さんやったら、零はこんなことできる?
甘えて、すがりついて、守って貰って、迷惑ばっかりかけて、罪を...
できひんやろ...
自己嫌悪しかない。

生きるのが辛い。
周りを巻き込んで、罪を背負わして、笑ってる自分が嫌。
違う組の知り合いに死ねる薬は無いんか聞いた。
ヤバ系のチャンポンしても零には狂える程度。
そうなれば確実に逮捕される。
望みは逮捕じゃ無い。
望みは死の世界。

死ぬ方法ばっかり考えてる。
死ぬのは簡単やと思ってた。
命は儚い。
人間、骨と肉の塊。
切り刻めば出血多量で死ねる。
ただ、そんなん自分では出来ん。
腕切断するにしても自分では確実に一発では無理。

確実に死ねる場所。
それもなかなか無い。
屋上は失敗した。
それに、他人巻き込むのは避けたいし。
一番高い建物。
下は硬い処。
建物が密集してない処。
人通りが極めて少ない処。

飛び降りで、他人に迷惑かからん様にする為には条件が必要。

最近、尾行されたり見張られたり...妙に視線ん感じる。
組長の差し金か?
死ぬ為の物件探しってのは解らんやろ。
金積んだら殺してくれる人とか居らんのんかな。
金ならこんな汚いカラダでも作れる。
処女って言って演技すれば、何十万も積むオヤジはたくさんおった。

高校生達にムリヤリ援助させられてた時期がある。
馬鹿なオヤジ達は腐るほど見てきた。
こんな汚い、何の価値もないカラダを、必死で貪る姿は笑える。

金積んだら殺してくれる人探そ!
無性に死にたくてたまらん。



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