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寄生捕喰者とツインテール
一先ず日常
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した。


「うんお早う、会長」
[まだ早朝だと言うのに、起こしてしまい申し訳ありません]
「いや、気にしなくても大丈夫だよ。ちょっと前に眼、覚めちゃってたし」
「……痴女式、奇々怪々ボイス……」


 突っ込まざるを得ないとばかりにグラトニーがボソリ発言するが、耳がいいのか慧理那はそれすらも聞き取ってくる。


[あ、グラトニー……ちゃん。お早うございますわ]
「……ん、おはよー」


 向こう側へ聞こえるようにする為仕方なかった事なのだが、グラトニーの顔が至近距離まで接近し、総二はドキッとしたか肩が少し上がっていた。

 グラトニーの髪は手入れされていないのかボサボサだが、綺麗な紫系グラデーションを持つ髪なので中々に味があり、ツインテールフェチでは利かない性癖を持つ総二には、女の子との急接近という事も相まって結構効く不意打ちだったらしい。

 ……そこで妙な違和感を覚え、総二がちょっとグラトニーの距離を取ってから、慧理那へ質問を投げかけた。


「……そういえば、何で俺の電話番号知ってるんだ?」
[尊から教えてもらいましたの。観束君の電話番号を知っていると申していたモノですから]
「へぇ―――いや待って、ちょっと待って」


 求婚の亡者である桜川尊に、何時の間にやら電話番号を抜き取られていたと聞かされ、総二は更に気が気でなくなった。

 ……恐らく彼女のツインテールに見とれている隙を突かれたのであろうが、そんな犯罪そのもの無行為をして良い訳無いし、総二も総二で厄介事が起きないよう毅然としていてほしいモノである。


「……」


 此処でグラトニーが無言のままに部屋を出ていき、下へつながる階段とは反対方向へ歩いて行く事を、総二は少なからず奇妙に思ったが、今は慧理那の方に対応すべきだと話を再開させた。


「ま、まあいいや……いや良くないけど……こんな時間に如何した? 何か急ぎの用事でもあったのか?」
[えっと……み、観束君とお話がしたかったのですわ……]


 それだけでも照れ臭さが感じられる声色で、慧理那は段々音量を落としながら答えた。


[津辺さんやトゥアールさんが居ない時に、相談しておきたい事がありまして……]
「……まさか、ツインテールの事?」
[はにゅ?]


 何故に行き成り其処へ辿り着くのか分からない結論を総二が言った瞬間、慧理那が素っ頓狂な声を上げた。

 総二は何故か分からないと言った顔しているが……この反応こそが当然の結果である。


「何かツインテールが不安そうにしてたから……こうして離れていてもさ、ツインテールの感情は分かるんだ」


 余りの世迷い事に、正常な人間なら頭が痛くなりそうだった。
 髪の毛の抱く
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