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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
19.人生の落とし穴は至る所にある。でも気付いた者の方が落ちやすい。
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みません…」
リュカの悪意はないが最悪の質問に落ち込むデール陛下。
「空気読め馬鹿!判らない事くらい、分かれ!」
私は思わず怒鳴る。

「相変わらずデールはトロくさいなぁ」
「ごめんなさい…義兄さん」
「まぁ、そう落ち込むな。こんな時の為に俺がいるんだ!」
「違うよヘンリー。僕たちがいるんだよ」
リュカが優しく微笑み、ヘンリー殿の肩に手を置く。

いいなぁ…男の友情って…
「だいたい、ラーの鏡は僕の功績で手に入ったんだ!自分一人で活躍したみたいな言い方やめてもらいたいなぁ」
この男はぁ…前言撤回する。
「はいはい…お前のおかげですよ。おい!そこの兵士二人!」
ヘンリー殿は兵士二人に、二人の太后を引き離させる様に指示した。
そしてリュカが各太后をラーの鏡越しに確認する。
「お!こっちが偽者だ!何か、ぶっさいくな物か映ってる」
そう言い片方の太后を指さす。

「そ、その鏡は!」
次の瞬間、偽太后は3倍以上に膨れあがり魔界のモンスター『トロル』の姿に変わっていた。
「おのれ〜。よくもオレの計画を邪魔してくれたなぁ〜!」
皆が瞬時に身構える!
デール陛下が、衛兵達に攻撃を命じた!
しかしトロルは、側に生えていた大木(直径1メートルくらい)を易々と引き抜き振り回し、衛兵を薙ぎ払う!

気付くとリュカは、側にいた太后と戦闘の出来ないデール陛下とマリア殿を抱え後方に退避した。
「偶には気が利く様だ。これで心おきなく大暴れ出来る!」
「全くだ!ヘンリー!ピエール!同時に行くぞ!」
ヨシュア殿の掛け声と共に、私、ヨシュア殿、ヘンリー殿がトロルへ襲いかかる!
トロルの怪力から繰り出される攻撃を避け、トロルの身体に剣撃を加え魔法を当てる。
堅い!!トロルの身体には傷一つ付かなかった!

逆に我々三人はトロルに吹き飛ばされた!
トロルの持つ大木が私めがけて振り下ろされそうになった瞬間、リュカがトロルの顔面めがけて強烈な一撃を振り抜いた!
トロルの巨体が後ろへ倒れる。
リュカは私へ近づきベホイミをかける。
そしてトロルに向かい、
「今なら、ごめんなさいすれば許してやる。僕が本気を出す前に、ごめんなさいって言っとけ!」
ほ、本気…?
何を言っているのだ…お前なんかに敵う相手ではない!
「ふざけるな!そんな壊れた杖で何が出来る」
リュカは持っている杖を見て驚いていた。
「あぁ!!僕の鉄の杖が!気に入ってたのにぃ…馬車とセットで500Gもしたんだぞ!」
とんだ安物ではないか!
先程の一撃で折れてヒビの入った杖を捨てトロルに怒鳴り出す。

トロルが再度、私とリュカに向けて大木を振り下ろす。
リュカは私とスラッシュを抱え、後ろに飛び退き我らを降ろすと一転トロルに接近し、バギマを放つ。
しかし、リ
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