第三話 監視? 護衛? 鬱陶しいのは変わらない
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からな。もっともそれで監視されてるって分かったけど。ヴァレリーはその前から妙な感じがすると言っていたが俺は気付かなかった。鈍い奴って何処にでもいると思ったよ。但しそれが自分だと判明した時は面白くなかったけど。
『次のレポートは何時出来上がるのだ?』
「五月の期末試験が終わりましたら提出させていただきます」
『良かろう』
まあ前回がイゼルローン要塞だから今度はアルテミスの首飾りで行こう。ハイネセンまで行ったら役に立つ情報だ。もしかするとカストロプでも使うかもしれない。宇宙艦隊も気張るだろう。
「ところで一つお願いが有るのですが……」
『何だ?』
そんな警戒心丸出しな表情をしなくても良いだろう。俺は結構役に立っていると思うよ。もっとにこやかにしてくれても……。
「五月末に卒業式が有ります。来賓として軍務尚書閣下にご臨席を賜りたいのですが……」
『……卒業式か、考えておこう』
それを最後に通信が切れた。出てくれるかな? 迷惑そうな顔をしていた、期待薄だな。レポートを提出したらもう一度エーレンベルクをプッシュしてみるか。或いは別な手段を考えるか……。まあ手が無いわけでもないな……。ここ最近卒業式に出るのは軍務次官の仕事になっている。俺の卒業式も軍務次官だった。帝国軍三長官クラスが出席してくれれば卒業生達も喜ぶだろう。俺って良い校長先生だな。そのうちTVドラマの主人公にでもなるかもしれない。
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